直流回路54【電験3種 理論】温度係数のある抵抗の並列合成の変化率を求める!平成23年度 A問題5 完全解説

電験3種 理論科目【電磁気(直流回路)】平成23年度 A問題5 並列抵抗の温度による変化率を文字式で導く

今回は平成23年度 理論科目 A問題5を解説します。温度係数α1の抵抗器A(R1)と温度係数0の抵抗器B(R2)を並列接続し、20℃と21℃での並列抵抗の変化率(r21−r20)/r20を求める問題です(令和4年度下期A問題7と同一)。

並列抵抗はr=R1R2/(R1+R2)。21℃ではAの抵抗がR1(1+α1)に増え、Bは変わりません。両者の比を取って整理すると変化率が求まります。

出題のポイント

目次

平成23年度 理論科目 A問題5:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 理論科目 直流回路 平成23年度 A問題5 問題文
平成23年度 理論科目 A問題5 問題文

電験3種 理論科目 【電気回路(直流回路)】 平成23年度 A問題5

 20〔℃〕における抵抗値がR1〔Ω〕、抵抗温度係数がα1〔℃-1〕の抵抗器Aと、20〔℃〕における抵抗値がR2〔Ω〕、抵抗温度係数がα2=0〔℃-1〕の抵抗器Bが並列に接続されている。その20〔℃〕と21〔℃〕における並列抵抗値をそれぞれr20〔Ω〕、r21〔Ω〕とし、(r21−r20)/r20を変化率とする。変化率として、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(1)α1R1R2/(R1+R212R1) (2)α1R2/(R1+R21R1) (3)α1R1/(R1+R21R1)
(4)α1R2/(R1+R21R2) (5)α1R1/(R1+R21R2)

ポイント解説:21℃でAだけ抵抗増、並列抵抗の比を整理する

この問題は令和4年度下期A問題7と同一の再出題です。20℃の並列抵抗はr20=R1R2/(R1+R2)。21℃では抵抗器AがR1(1+α1)に増え、Bは変わりません。

r21/r20を計算し、変化率=r21/r20−1として整理します。

問題の解説

STEP1 21℃の並列抵抗

R1′=R1(1+α1)より、$$r_{21}=\frac{R_1(1+\alpha_1)R_2}{R_1(1+\alpha_1)+R_2}$$

STEP2 r₂₁/r₂₀を求める

$$\frac{r_{21}}{r_{20}}=\frac{R_1+R_2+\alpha_1R_1+\alpha_1R_2}{R_1+R_2+\alpha_1R_1}$$

STEP3 変化率を求める

$$\frac{r_{21}-r_{20}}{r_{20}}=\frac{r_{21}}{r_{20}}-1=\frac{\alpha_1R_2}{R_1+R_2+\alpha_1R_1}$$したがって(2)です。

答え:(2)(変化率=α₁R₂/(R₁+R₂+α₁R₁))

💡 覚え方
21℃でAだけR1(1+α1)に増加。並列抵抗の比を取り、変化率=r21/r20−1で整理。令和4下と同一問題。

⚠️ よくある間違い
Bの温度係数は0(変化しない)。分子・分母を丁寧に展開し、α1R2が分子に残ることを確認する。

まとめ

r20R1R2/(R1+R2)
21℃A→R1(1+α1)、B不変
比−1α1R2/(R1+R21R1)
答え(2)

▼あわせて解きたい関連問題
・同一問題(令和4年度下期)の解説:【理論】令和4年度下期A問題7

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