直流回路28【電験3種 理論】電池n個と可変抵抗で消費電力最大のときの電流を求める!令和3年度 A問題7 完全解説

電験3種 理論科目【電磁気(直流回路)】令和3年度 A問題7 最大電力供給の定理(負荷R=合成内部抵抗nr)

今回は令和3年度 理論科目 A問題7を解説します。起電力E・内部抵抗rの電池をn個直列に接続し、可変抵抗Rの消費電力が最大になるようRを調整したときの、回路電流I〔A〕を式で求める問題です。

電池n個直列は、起電力nE・内部抵抗nrの1つの電源とみなせます。可変抵抗Rの消費電力が最大になるのは、最大電力供給の定理よりR=nr(合成内部抵抗)のときです。

出題のポイント

目次

令和3年度 理論科目 A問題7:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 理論科目 直流回路 令和3年度 A問題7 問題文
令和3年度 理論科目 A問題7 問題文

電験3種 理論科目 【電気回路(直流回路)】 令和3年度 A問題7

 図のように、起電力E〔V〕、内部抵抗r〔Ω〕の電池n個と可変抵抗R〔Ω〕を直列に接続した回路がある。この回路において、可変抵抗R〔Ω〕で消費される電力が最大になるようにその値〔Ω〕を調整した。このとき、回路に流れる電流Iの値〔A〕を表す式として、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(1)E/r (2)nE/{(1/n+n)r} (3)nE/{(1+n)r} (4)E/(2r) (5)nE/r

図 起電力E・内部抵抗rの電池n個と可変抵抗Rの直列回路(問題図)
図 起電力E・内部抵抗rの電池n個と可変抵抗Rの直列回路(問題図)

ポイント解説:電池n個は起電力nE・内部抵抗nr、最大電力でR=nr

起電力E・内部抵抗rの電池をn個直列にすると、全体は起電力nE、内部抵抗nrの1つの電源とみなせます。

可変抵抗Rの消費電力が最大になるのは、最大電力供給の定理よりR=(電源の内部抵抗)=nrのときです。

問題の解説

STEP1 電池n個を1つの電源にまとめる

起電力=nE、内部抵抗=nr。

STEP2 最大電力の条件

可変抵抗Rの消費電力が最大になるのは、R=内部抵抗=nrのとき。

STEP3 電流を求める

$$I=\frac{nE}{nr+R}=\frac{nE}{nr+nr}=\frac{nE}{2nr}=\frac{E}{2r}\;[\mathrm{A}]$$したがって(4)です。

答え:(4)(I=E/(2r))

💡 覚え方
電池n個直列=起電力nE・内部抵抗nr。最大電力でR=nr、電流I=nE/(2nr)=E/(2r)

⚠️ よくある間違い
最大電力のときR=nr。電流はnE/(nr+nr)で、nが約分されてE/(2r)になる。nEやE/rとしないこと。

まとめ

電池n個起電力nE、内部抵抗nr
最大電力R=nr
電流nE/(2nr)
答えI=E/(2r) …(4)

▼あわせて解きたい関連問題
・最大電力供給の定理の関連問題:【理論】令和6年度上期A問題7

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