静電界64【電験3種 理論】電気力線の本数から未知の電荷Bを求める!平成19年 A問題3 完全解説

静電界64【電験3種 理論】電気力線の本数から未知の電荷Bを求める!平成19年 A問題3 完全解説

今回は平成19年度 理論科目 A問題3を解説します。真空中の2電荷A・Bの周囲に描かれた電気力線の図から、A=16ε0〔C〕のときの電荷B〔C〕を求める問題です。

本問では、真空中の電荷Qに対する電気力線の本数をN=|Q|/ε0と数えます。Aから出る16本に対してBには8本が入るので、Bの電気量の大きさはAの1/2です。さらに、力線がBへ入ることからBは負電荷であり、B=−8ε0 Cとなります。

目次

平成19年度 理論科目 A問題3:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 理論科目 静電界 平成19年度 A問題3 問題文
平成19年度 理論科目 A問題3 問題文

電験3種 理論科目 【電磁気(静電界)】 平成19年度 A問題3

 図に示すように、誘電率ε0〔F/m〕の真空中に置かれた静止した二つの電荷A〔C〕及びB〔C〕があり、図中にその周囲の電気力線が描かれている。電荷A=16ε0〔C〕であるとき、電荷B〔C〕の値として、正しいのは次のうちどれか。

電荷A=16ε0〔C〕であるとき、電荷B〔C〕の値として、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(1)16ε0 (2)8ε0 (3)−4ε0 (4)−8ε0 (5)−16ε0

図 電荷A(正)から出て電荷B(負)へ入る電気力線の様子(自作図)
図 電荷A(正)から出て電荷B(負)へ入る電気力線の様子(自作図)

出題のポイント:本数で大きさ、矢印で符号を読む

正電荷Aから出る16本の電気力線と負電荷Bへ入る8本を本数と向きに分けて読む図
本数から|B|=8ε₀ C、Bへ入る矢印から負符号を決めます。

電気力線は電界を可視化する仮想的な線で、実際の本数は描き方の規格によります。本問では真空中の電荷Qに対してN=|Q|/ε₀本と数えます。Aから出る16本に対し、Bには8本が入っています。本数比からBの電気量の大きさはAの1/2、矢印が入ることから符号は負です。

ポイント解説:N=|Q|/ε₀とガウスの法則

ガウスの法則と電気力線の規格Nイコール絶対値Q割るε₀を正負の電荷で比較する図
本数Nは0以上で、正負の符号は電気力線が出るか入るかで判断します。

電気力線は電界を可視化するための仮想的な線で、物理的に固定された本数が存在するわけではありません。本問では、ガウスの法則∮E・dS=Q/ε0に対応させ、電荷の大きさ|Q|に対する本数をN=|Q|/ε0と数える規格です。したがって、本数Nは常に0以上です。

電気量の大きさは力線の本数に比例するので、本数比がそのまま|A|:|B|になります。一方、符号は矢印の向きから判断します。電気力線が出る電荷は正、入る電荷は負です。本数から大きさ、矢印から符号を別々に決めることがポイントです。

問題の解説:16本対8本からB=−8ε₀ C

Aの16本とBの8本を比較してBイコールマイナス8ε₀クーロンを導く解答図
16:8=2:1より|B|=8ε₀ C、Bへ入るためB=−8ε₀ Cで正解は(4)です。

STEP1 Aから出る本数を求める

A=+16ε0 Cなので、本問の規格ではAから出る電気力線の本数は、$$N_A=\frac{|A|}{\varepsilon_0}=\frac{16\varepsilon_0}{\varepsilon_0}=16\;\text{本}$$です。Aから矢印が外向きに出ることも、Aが正電荷であることと一致します。

STEP2 Bに入る本数を読む

図ではBを終点とする電気力線が8本あります。したがって、電気量の大きさは、$$|B|=N_B\varepsilon_0=8\varepsilon_0\;[\mathrm{C}]$$です。また、矢印がBへ入るので、Bは負電荷です。

STEP3 電荷Bを求める

大きさ8ε0 Cに負符号を付けると、$$B=-8\varepsilon_0\;[\mathrm{C}]$$となり、正しい選択肢は(4)です。本数比16:8=2:1からも、|B|=|A|/2と確認できます。また、Aから出る16本のうち8本がBへ入り、残る8本が無限遠へ向かうことは、正味電荷A+B=+8ε0 Cとも一致します。

答え:(4)(B=−8ε0 C)

💡 読み方
本問の規格ではN=|Q|/ε0です。本数から電気量の大きさを求め、出る=正、入る=負で符号を決めます。本数比は電気量の絶対値の比です。

⚠️ よくある間違い
本数を負の値にしないこと。本数はN=|Q|/ε0で0以上です。Bの8本から得られるのはまず|B|=8ε0 Cで、矢印がBへ入ることを見て最後に負符号を付けます。

まとめ

本問の規格N=|Q|/ε0
Aから出る本数|16ε0|/ε0=16本
Bへ入る本数8本 → |B|=8ε0 C
Bの符号力線が入るため負
検算A+B=+8ε0 C、残る8本は無限遠へ向かう
答えB=−8ε0 C → (4)

▼あわせて解きたい関連問題
・電気力線と電荷の関連問題:【理論】令和4年度下期A問題1

📚 次に解くべき関連問題
【理論】平成18年度A問題2(静電界67)
【理論】平成23年度A問題1(静電界52)
【理論】平成21年度B問題17(静電界60)
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次