直流回路44【電験3種 理論】コンデンサのΔ-Y変換で合成静電容量を求める!平成27年度 B問題16 完全解説

電験3種 理論科目【電磁気(直流回路)】平成27年度 B問題16 コンデンサのΔ→Y変換とブリッジ回路の合成容量

今回は平成27年度 理論科目 B問題16を解説します。図1のコンデンサブリッジ回路について、b-c-d間のΔ結線をY結線に変換し((a))、端子a-d間の合成静電容量C0を求める((b))B問題です。

コンデンサのΔ→Y変換は、抵抗とは逆で「等しいΔ容量Cに対しY容量は3C」になります。変換後は直列(積/和)・並列(和)の合成で解けます。

出題のポイント

目次

平成27年度 理論科目 B問題16:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 理論科目 直流回路 平成27年度 B問題16 問題文
平成27年度 理論科目 B問題16 問題文

電験3種 理論科目 【電気回路(直流回路)】 平成27年度 B問題16

 図1の端子a-d間の合成静電容量について、次の(a)及び(b)の問に答えよ。

(a)端子b-c-d間は図2のようにΔ結線で接続されている。これを図3のようにY結線に変換したとき、電気的に等価となるコンデンサCの値〔μF〕として、最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(1)1.0 (2)2.0 (3)4.5 (4)6.0 (5)9.0〔μF〕

(b)図3を用いて、図1の端子b-c-d間をY結線回路に変換したとき、図1の端子a-d間の合成静電容量C0の値〔μF〕として、最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(1)3.0 (2)4.5 (3)4.8 (4)6.0 (5)9.0〔μF〕

図1 端子a-d間のコンデンサブリッジ回路(問題図)
図1 端子a-d間のコンデンサブリッジ回路(問題図)
図2 b-c-d間のΔ結線/図3 等価なY結線(問題図)
図2 b-c-d間のΔ結線/図3 等価なY結線(問題図)

ポイント解説:コンデンサのΔ→Y変換(等しいΔならC_Y=3C_Δ)

この問題は令和6年度上期B問題17・令和5年度下期B問題17と同一の再出題です(頻出問題)。コンデンサは抵抗と逆の性質を持つため、等しい容量CのΔ結線をY結線に直すと、Y側の容量は3Cになります。

変換式は抵抗の公式にR=1/Cを代入して求めます。1/CY=(1/C·1/C)/(3·1/C)=1/(3C)、すなわちCY=3C。

問題の解説

STEP1 (a)Δ→Y変換

Δ結線は3μFが3個。抵抗のΔ-Y公式にR=1/Cを代入すると、$$\frac{1}{C_Y}=\frac{\frac{1}{3}\times\frac{1}{3}}{\frac{1}{3}+\frac{1}{3}+\frac{1}{3}}=\frac{1}{9}\;\Rightarrow\;C_Y=9\;[\mu\mathrm{F}]$$よって(a)はC=9μFで(5)

STEP2 (b)Y変換後の回路を整理する

b-c-dのΔを、中心点oに9μFが3本のYに置き換えると、図1は a→9μF→b→9μF→o、a→18μF→c→9μF→o、o→9μF→d という構成になります。

STEP3 (b)a-d間の合成容量を求める

a-o間:(a-b-o)=9と9の直列=4.5μF、(a-c-o)=18と9の直列=6μF、並列で4.5+6=10.5μF。o-d間の9μFと直列にして、$$C_0=\frac{10.5\times9}{10.5+9}=\frac{94.5}{19.5}\approx4.8\;[\mu\mathrm{F}]$$よって(b)は(3)です。

答え:(a)-(5)、(b)-(3)(C=9μF、C₀≒4.8μF)

💡 覚え方
コンデンサのΔ→Y変換はC_Y=3C_Δ(等容量)。直列は積/和、並列は和(抵抗と逆)。この問題は令和6上・令和5下でも同一出題の頻出問題。

⚠️ よくある間違い
抵抗と同じ「C_Y=C/3」としないこと。コンデンサは逆でC_Y=3C。3回出題された定番問題なので必ず解けるように。

まとめ

(a)Δ→YCY=3×3=9μF(5)
a-o間4.5+6=10.5μF
o-d間9μF(直列)
(b)C010.5·9/19.5≒4.8μF(3)

▼あわせて解きたい関連問題
・同一問題(令和6年度上期)の解説:【理論】令和6年度上期B問題17

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次