単相交流34【電験3種 理論】RL直列交流回路の有効電力を求める!平成27年度 A問題8 完全解説

電験3種 理論科目【電磁気(単相交流)】平成27年度 A問題8 有効電力P=I²R=VIcosφ、cosφ=R/|Z|

今回は平成27年度 理論科目 A問題8を解説します。R=10Ωの抵抗と誘導性リアクタンスXのコイルを直列に100V交流電源へ接続し、電流I=5Aが流れたときの有効電力P〔W〕を求める問題です。

交流回路の有効電力(消費電力)は、抵抗で消費される電力だけです。P=I²Rで直接求まります。別解としてP=VIcosφ(力率cosφ=R/|Z|)でも同じ結果になります。

出題のポイント

目次

平成27年度 理論科目 A問題8:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 理論科目 単相交流 平成27年度 A問題8 問題文
平成27年度 理論科目 A問題8 問題文

電験3種 理論科目 【電気回路(単相交流)】 平成27年度 A問題8

 R=10Ωの抵抗と誘導性リアクタンスX〔Ω〕のコイルとを直列に接続し、100Vの交流電源に接続した交流回路がある。いま、回路に流れる電流の値がI=5Aであった。このとき、回路の有効電力Pの値〔W〕として、最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(1)250 (2)289 (3)425 (4)500 (5)577〔W〕

ポイント解説:有効電力は抵抗の消費電力P=I²R

交流回路の有効電力(消費電力)は、抵抗で消費される電力だけです。コイル(リアクタンス)は電力を消費しません。したがってP=I²Rで直接求まります。

別解としてP=VIcosφ、力率cosφ=R/|Z|。まず|Z|=V/Iを求めれば、どちらの式でも計算できます。

問題の解説

STEP1 インピーダンスの大きさ

$$|Z|=\frac{V}{I}=\frac{100}{5}=20\;[\Omega]$$(参考:X=√(|Z|²−R²)=√(20²−10²)≒17.3Ω)

STEP2 有効電力を求める

有効電力は抵抗の消費電力$$P=I^{2}R=5^{2}\times10=250\;[\mathrm{W}]$$

STEP3 別解(力率から)

力率cosφ=R/|Z|=10/20=0.5。$$P=VI\cos\varphi=100\times5\times0.5=250\;[\mathrm{W}]$$どちらも250Wで(1)です。

答え:(1)(P=250W)

💡 覚え方
有効電力=抵抗の消費電力P=I²R。またはP=VIcosφ(cosφ=R/|Z|)。コイルは電力を消費しない。

⚠️ よくある間違い
|Z|=V/I=20Ωをそのまま電力に使わない(P=I²|Z|ではない)。有効電力は抵抗分Rだけ。

まとめ

|Z|100/5=20Ω
cosφR/|Z|=0.5
P5²×10=250W
答え(1)

▼あわせて解きたい関連問題
・交流電力・力率の関連問題:【理論】令和5年度上期A問題9

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