単相交流43【電験3種 理論】RLC直列共振回路の性質を空欄補充で理解する!平成24年度 A問題7 完全解説

電験3種 理論科目【電磁気(単相交流)】平成24年度 A問題7 共振でZ最小・電流最大、低域は容量性(進み)・高域は誘導性(遅れ)

今回は平成24年度 理論科目 A問題7を解説します。RLC直列共振回路に関する記述の空欄(ア)〜(カ)に当てはまる語句の組合せを選ぶ問題です。

直列共振ではリアクタンスが打ち消し合い、インピーダンスが最小(=R)で電流が最大になります。共振より低い周波数では容量性(電流進み)、高い周波数では誘導性(電流遅れ)になる点がポイントです。

出題のポイント

目次

平成24年度 理論科目 A問題7:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 理論科目 単相交流 平成24年度 A問題7 問題文
平成24年度 理論科目 A問題7 問題文

電験3種 理論科目 【電気回路(単相交流)】 平成24年度 A問題7

 次の文章は、RLC直列共振回路に関する記述である。R〔Ω〕の抵抗、インダクタンスL〔H〕のコイル、静電容量C〔F〕のコンデンサを直列に接続した回路がある。この回路に交流電圧を加え、その周波数を変化させると、特定の周波数fr〔Hz〕のときに誘導性リアクタンス=2πfrL〔Ω〕と容量性リアクタンス=1/(2πfrC)〔Ω〕の大きさが等しくなり、その作用が互いに打ち消し合って回路のインピーダンスが(ア)なり、(イ)電流が流れるようになる。この現象を直列共振といい、このときの周波数fr〔Hz〕をその回路の共振周波数という。回路のリアクタンスは共振周波数frより低い周波数では(ウ)となり、電圧より位相が(エ)電流が流れる。また、共振周波数frより高い周波数では(オ)となり、電圧より位相が(カ)電流が流れる。上記の記述中の空白箇所(ア)〜(カ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(ア)(イ)(ウ)(エ)(オ)(カ)
(1)大きく小さな容量性進んだ誘導性遅れた
(2)小さく大きな誘導性遅れた容量性進んだ
(3)小さく大きな容量性進んだ誘導性遅れた
(4)大きく小さな誘導性遅れた容量性進んだ
(5)小さく大きな容量性遅れた誘導性進んだ

ポイント解説:直列共振はZ最小・電流最大、低域容量性・高域誘導性

直列共振(fr)では誘導性リアクタンス2πfrLと容量性リアクタンス1/(2πfrC)が等しくなり打ち消し合います。するとインピーダンスは最小(=R)となり、大きな電流が流れます。

共振より低い周波数では1/(ωC)>ωLで容量性、電流は電圧より進みます。共振より高い周波数ではωL>1/(ωC)で誘導性、電流は遅れます。

問題の解説

STEP1 (ア)(イ) 共振時のインピーダンスと電流

共振でリアクタンスが打ち消し合い、インピーダンスは(ア)小さく(=R)なり、(イ)大きな電流が流れる。

STEP2 (ウ)(エ) 共振より低い周波数

frより低い周波数では1/(ωC)>ωLで(ウ)容量性。容量性は電流が電圧より(エ)進んだ位相になる。

STEP3 (オ)(カ) 共振より高い周波数

frより高い周波数ではωL>1/(ωC)で(オ)誘導性。誘導性は電流が電圧より(カ)遅れた位相になる。よって(3)です。

答え:(3)(小さく・大きな・容量性・進んだ・誘導性・遅れた)

💡 覚え方
直列共振:Z最小(=R)・電流最大。共振より低域は容量性(電流進み)、高域は誘導性(電流遅れ)。

⚠️ よくある間違い
共振はインピーダンス「最小」・電流「最大」。低域=容量性=進み、高域=誘導性=遅れ、を混同しない。

まとめ

共振時(ア)Z小さく・(イ)大電流
低域(ウ)容量性・(エ)進んだ
高域(オ)誘導性・(カ)遅れた
答え(3)

▼あわせて解きたい関連問題
・同型のRLC共振の空欄問題:【理論】令和5年度上期A問題8

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