今回は平成20年度 理論科目 A問題8を解説します。交流電源eにコンデンサCとコイルLを並列接続した回路で、電流iが常に零となる角周波数ωを求める問題です。
LC並列回路のアドミタンスはY=j(ωC−1/(ωL))。電流i=eYが常に零になるのは虚部が0(並列共振)のとき。ここからωを求めます。
出題のポイント

平成20年度 理論科目 A問題8:問題文と選択肢
まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 理論科目 【電気回路(単相交流)】 平成20年度 A問題8
正弦波交流電圧 e=Em sinωt〔V〕の電源、静電容量C〔F〕のコンデンサ及びインダクタンスL〔H〕のコイルからなる交流回路がある。この回路に流れる電流i〔A〕が常に零となるための角周波数ω〔rad/s〕の値を表す式として、正しいのは次のうちどれか。
(1)1/√(LC) (2)√(LC) (3)1/(LC) (4)√(L/C) (5)√(C/L)

ポイント解説:LC並列共振でL∥Cが開放、ω=1/√(LC)
LC並列回路のアドミタンスはY=jωC+1/(jωL)=j(ωC−1/(ωL))。電流i=eYは、この虚部が0のとき常に零になります。
虚部0の条件ωC=1/(ωL)を解くと、並列共振角周波数ω=1/√(LC)が得られます。
問題の解説
STEP1 合成アドミタンスを求める
コンデンサjωC、コイル1/(jωL)=−j/(ωL)。合成Y=j(ωC−1/(ωL))。
STEP2 電流が零になる条件
i=eYが常に零になるにはYの虚部=0。すなわちωC=1/(ωL)。
STEP3 角周波数を求める
ωC=1/(ωL)→ω²=1/(LC)→ω=1/√(LC)。したがって(1)です。
答え:(1)(ω=1/√(LC))
💡 覚え方
LC並列共振でL∥Cが開放(電流零)。条件ωC=1/(ωL)→ω=1/√(LC)。
⚠️ よくある間違い
並列共振は電流「零(最小)」。ω=1/√(LC)であって√(LC)や1/(LC)ではない。
まとめ
| Y | j(ωC−1/(ωL)) |
| 電流零 | 虚部=0→ωC=1/(ωL) |
| ω² | 1/(LC) |
| 答え | ω=1/√(LC) …(1) |
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・並列共振の関連問題:【理論】平成30年度A問題9

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