今回は平成18年度 理論科目 A問題9を解説します。抵抗RとインダクタンスLを直列接続した回路に角周波数ωの交流電圧Ėを加えたとき、電圧に対する電流İの位相を求める問題です。
RL直列回路は誘導性なので、電流は電圧より遅れます。インピーダンスの偏角φ=tan⁻¹(ωL/R)がその遅れ角です。
出題のポイント

平成18年度 理論科目 A問題9:問題文と選択肢
まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 理論科目 【電気回路(単相交流)】 平成18年度 A問題9
抵抗R〔Ω〕とインダクタンスL〔H〕を直列に接続した回路に、角周波数ω〔rad/s〕の正弦波交流電圧Ė〔V〕を加えた。このとき、電源電圧に対する回路の電流İ〔A〕の位相として、正しいのは次のうちどれか。
(1)sin⁻¹(R/ωL) 進む (2)cos⁻¹(R/ωL) 遅れる (3)cos⁻¹(ωL/R) 進む (4)tan⁻¹(R/ωL) 遅れる (5)tan⁻¹(ωL/R) 遅れる

ポイント解説:RL直列は電流が遅れ、位相はtan⁻¹(ωL/R)
RL直列回路のインピーダンスはZ=R+jωL。その偏角φ=tan⁻¹(ωL/R)です。
誘導性(+jωL)なので電流は電圧より遅れます。遅れ角はtan⁻¹(ωL/R)。
問題の解説
STEP1 インピーダンスと偏角
Z=R+jωL。大きさ|Z|=√(R²+(ωL)²)、偏角φ=tan⁻¹(ωL/R)。
STEP2 電流の位相
電流İ=Ė/Z。Zの偏角が+φなので、電流の偏角は−φ(電圧より遅れる)。
STEP3 答えを決める
電流は電圧よりtan⁻¹(ωL/R)遅れる。したがって(5)です。
答え:(5)(tan⁻¹(ωL/R) 遅れる)
💡 覚え方
RL直列Z=R+jωL、偏角tan⁻¹(ωL/R)。誘導性で電流は電圧よりtan⁻¹(ωL/R)遅れる。
⚠️ よくある間違い
RL直列は電流「遅れ」。位相角はtan⁻¹(ωL/R)(R/ωLではない)。
まとめ
| Z | R+jωL |
| 偏角 | tan⁻¹(ωL/R) |
| 電流 | 電圧より遅れ |
| 答え | tan⁻¹(ωL/R)遅れる …(5) |
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