単相交流50【電験3種 理論】単相3線式回路の平衡負荷で消費される総電力を求める!平成22年度 A問題7 完全解説

電験3種 理論科目【電磁気(単相交流)】平成22年度 A問題7 平衡なら中性線電流0、両外側の負荷でP=I²R

今回は平成22年度 理論科目 A問題7を解説します。R=4Ω・X=3Ωの直列負荷を単相3線式電源(Vab=Vbc=100∠0°V)に接続したときの、負荷で消費される総電力P〔W〕を求める問題です。

単相3線式で上下の負荷が平衡している場合、中性線(b)の電流は0になります。各外側の負荷には100Vがかかり、|Z|=5Ωなので電流20A、消費電力はP=I²Rで計算します。

出題のポイント

目次

平成22年度 理論科目 A問題7:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 理論科目 単相交流 平成22年度 A問題7 問題文
平成22年度 理論科目 A問題7 問題文

電験3種 理論科目 【電気回路(単相交流)】 平成22年度 A問題7

 抵抗R=4〔Ω〕と誘導性リアクタンスX=3〔Ω〕が直列に接続された負荷を、図のように線間電圧V̇ab=100∠0°〔V〕、V̇bc=100∠0°〔V〕の単相3線式電源に接続した。このとき、これらの負荷で消費される総電力P〔W〕の値として、正しいのは次のうちどれか。

(1)800 (2)1200 (3)3200 (4)3600 (5)4800〔W〕

図 単相3線式電源とR・Xの平衡負荷(問題図)
図 単相3線式電源とR・Xの平衡負荷(問題図)

ポイント解説:平衡単相3線式は中性線電流0、外側でP=I²R

単相3線式で上下の負荷が等しい(平衡)とき、中性線bを流れる電流は0になります。各外側線a・cに流れる電流だけを考えればよいことになります。

外側の負荷にはそれぞれ100Vがかかり、|Z|=√(4²+3²)=5Ω。電流I=100/5=20A。消費電力は各負荷でP=I²R、2つ分を合計します。

問題の解説

STEP1 節点電位から中性線電流を確かめる

b=0とするとVa=100、Vc=−100。3つの負荷が等しいので共通節点nの電位Vn=(100+0−100)/3=0=Vb。中性線b側の負荷電流Ib=0。

STEP2 外側の電流を求める

|Z|=√(4²+3²)=5Ω。Ia=|Va−Vn|/|Z|=100/5=20A、Ic=100/5=20A。

STEP3 総電力を求める

各負荷の消費電力P=I²R。$$P_{total}=2\times(20^{2}\times4)=2\times1600=3200\;[\mathrm{W}]$$中央の負荷は電流0で電力0。よって(3)です。

答え:(3)(P=3200W)

💡 覚え方
平衡単相3線式は中性線電流0。外側負荷|Z|=5Ω・I=20A。P=I²Rを2つ分合計=3200W。

⚠️ よくある間違い
平衡時は中央(中性線側)の負荷電流が0で電力0。有効電力はI²R(|Z|ではなくR)を使う。

まとめ

中性線平衡でIb=0
外側|Z|√(4²+3²)=5Ω
外側電流100/5=20A
総電力2×20²×4=3200W …(3)

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