同期機10【電験3種 機械】無負荷試験と短絡試験から同期インピーダンスを求める!平成19年 A問題5 完全解説

kikai-h19-q5 アイキャッチ(同期機)

今回は平成19年度 機械科目 A問題5を解説します。無負荷試験と短絡試験の結果から同期インピーダンスを求める問題です。

ポイントは「無負荷電圧は界磁電流に比例する(磁気飽和無視)」こと。短絡試験時の界磁電流に対応する無負荷電圧を換算してから割ります。

出題のポイント

目次

問題文と選択肢

 定格速度,励磁電流480 A,無負荷で運転している三相同期発電機がある。この状態で,無負荷電圧(線間)を測ると12 600 Vであった。つぎに,96 Aの励磁電流を流して短絡試験を実施したところ,短絡電流は820 Aであった。この同期発電機の同期インピーダンス[Ω]の値として,最も近いのは次のうちどれか。ただし,磁気飽和は無視できるものとする。

(1) 1.77 (2) 3.07 (3) 15.4 (4) 44.4 (5) 76.8

ポイント解説:同期インピーダンスは「同じ界磁電流」で比べる

同期インピーダンスは、ある界磁電流での無負荷相電圧を、同じ界磁電流での短絡電流で割った値です。今回は無負荷(480 A)と短絡(96 A)で界磁電流が違うので、まず96 Aのときの無負荷電圧に換算します。

$$V\propto I_f\quad(\text{磁気飽和無視})$$

問題の解説

STEP1 短絡試験時の界磁電流に対応する無負荷電圧を求める

無負荷電圧は界磁電流に比例するので、96 Aのときの無負荷電圧(線間)は、

$$V_{96}=12\,600\times\frac{96}{480}=2\,520\ [\mathrm{V}]$$

STEP2 同期インピーダンスを求める

この電圧を相電圧に直し、同じ界磁電流での短絡電流820 Aで割ります。

$$Z_s=\frac{2\,520/\sqrt{3}}{820}\fallingdotseq1.77\ [\Omega]$$

答え:(1)

💡 覚え方
同期インピーダンスは「同じ界磁電流での無負荷相電圧÷短絡電流」。界磁電流が違うときは \(V\propto I_f\) で換算してから割る。

⚠️ よくある間違い
12 600 Vをそのまま820 Aで割るのは誤り。無負荷(480 A)と短絡(96 A)で界磁電流が異なるので、必ず同じ界磁電流に換算してから割る。相電圧(÷√3)も忘れない。

まとめ

電圧換算\(V_{96}=12\,600\times96/480=2\,520\,\mathrm{V}\)
同期インピーダンス\(Z_s=(2\,520/\sqrt{3})/820\fallingdotseq1.77\,\Omega\)
答え(1)

▼あわせて解きたい関連問題
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