磁気・電磁力52【電験3種 理論】自己インダクタンスが4倍になる巻数は?平成20年 A問題4 完全解説

電験3種 理論科目【電磁気(磁気・電磁力)】平成20年度 A問題4 自己インダクタンスは巻数の2乗に比例(L∝N²)

今回は平成20年度 理論科目 A問題4を解説します。同じ環状鉄心に巻かれたコイル1(巻数N、自己インダクタンスL)とコイル2(巻数n、自己インダクタンス4L)について、巻数nを表す式を求める問題です。

環状鉄心コイルの自己インダクタンスはL=μN2S/lで、巻数Nの2乗に比例します。インダクタンスが4倍なら巻数は√4=2倍です。

出題のポイント

目次

平成20年度 理論科目 A問題4:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 理論科目 磁気・電磁力 平成20年度 A問題4 問題文
平成20年度 理論科目 A問題4 問題文

電験3種 理論科目 【電磁気(磁気・電磁力)】 平成20年度 A問題4

 環状鉄心に二つのコイルが巻かれている。コイル1の巻数はNであり、その自己インダクタンスはL〔H〕である。コイル2の巻数はnであり、その自己インダクタンスは4L〔H〕である。巻数nの値を表す式として、正しいのは次のうちどれか。ただし、鉄心は等断面、等質であり、コイル及び鉄心の漏れ磁束はなく、また、鉄心の磁気飽和もないものとする。

(1)N/4 (2)N/2 (3)2N (4)4N (5)16N

図 同一の環状鉄心に巻かれた2つのコイル(コイル1:N巻・L、コイル2:n巻・4L)(自作図)
図 同一の環状鉄心に巻かれた2つのコイル(コイル1:N巻・L、コイル2:n巻・4L)(自作図)

ポイント解説:自己インダクタンスは巻数の2乗に比例(L∝N²)

環状鉄心コイルの自己インダクタンスはL=μN2S/lで、巻数Nの2乗に比例します(鉄心が同じならμ・S・lは共通)。

したがって、インダクタンスが4倍になるのは巻数が√4=2倍のときです。

問題の解説

STEP1 自己インダクタンスの式

同一の環状鉄心なので、$$L=\frac{\mu N^2 S}{l}\quad(L\propto N^2)$$

STEP2 比をとる

コイル2はコイル1の4倍なので、$$\frac{4L}{L}=\left(\frac{n}{N}\right)^2\;\Rightarrow\;\left(\frac{n}{N}\right)^2=4$$

STEP3 nを求める

$$\frac{n}{N}=\sqrt{4}=2\;\Rightarrow\;n=2N$$したがって(3)です。

答え:(3)(n=2N)

💡 覚え方
自己インダクタンスは巻数の2乗に比例(L∝N2。Lが4倍→巻数は√4=2倍。

⚠️ よくある間違い
Lが4倍だから巻数も4倍、としないこと。L∝N2なので巻数は√4=2倍です。

まとめ

公式L=μN2S/l(L∝N2
条件4L/L=(n/N)2
計算n/N=√4=2
答えn=2N …(3)

▼あわせて解きたい関連問題
・自己インダクタンスと巻数の関連問題:【理論】令和7年度上期A問題3

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