今回は令和7年度上期 機械科目 A問題14を解説します。論理式X=A・C+B・C̄で表される論理回路に、タイムチャートで与えられた入力A,B,Cを加えたときの出力Xの波形を選ぶ問題です。★情報17(令和6年度下期A問題14)・情報18(平成25年度A問題14)と回路構成・論理式・正解番号がすべて完全に一致する、同一パターンの反復出題です。
タイムチャート上でチェックポイントごとの(A,B,C)の値をX=A・C+B・C̄の式に代入して出力を計算し、選択肢を絞り込むのが効率的な解き方です。全波形を細かく追う必要はありません。
ほぼ同じ問題が 【機械】令和6年度下期A問題14 でも出題されています。出題パターンが固定なので、セットで解けば確実な得点源になります。
令和7年度上期 機械科目 A問題14:問題文と選択肢
まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「令和7年度上期 第三種電気主任技術者試験」機械科目 A問題14
電験3種 機械科目 【情報】 令和7年度上期 A問題14
図の論理回路に,図に示す入力A,B及びCを加えたとき,出力Xとして正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
チェックポイント (A,B,C) X=A・C+B・C̄ ① (1,0,1) 1 ② (0,1,0) 1 ③ (1,1,1) 1 出力Xの波形選択肢(1)〜(5)は矩形波タイムチャート(画像参照)。①②③のすべてでX=1となる波形が正解。

出題のポイント:出力Xの真理値表を先に作る
X=A·C+B·C̄ の真理値表を8行すべて作っておく——そうすれば波形のどの時点でも即座に判定できます。
| A | B | C | X | 理由 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | C=0 なのでB=0 |
| 0 | 0 | 1 | 0 | C=1 なのでA=0 |
| 0 | 1 | 0 | ★1 | C=0 なのでB=1 |
| 0 | 1 | 1 | 0 | C=1 なのでA=0 |
| 1 | 0 | 0 | 0 | C=0 なのでB=0 |
| 1 | 0 | 1 | ★1 | C=1 なのでA=1 |
| 1 | 1 | 0 | ★1 | C=0 なのでB=1 |
| 1 | 1 | 1 | ★1 | C=1 なのでA=1 |
「理由」の欄を見ると規則がはっきりします。C=1 ならA の値、C=0 ならB の値——8行すべてがこの規則で説明できます。
X=1 になるのは4行——ちょうど半分です。A とB が対等に扱われているからで、マルチプレクサとして当然の結果になります。


チェックポイントで絞る
問題図のタイムチャートから3点を選び、真理値表と照らし合わせます。
| 点 | (A, B, C) | 真理値表の行 | X |
| ① | (1, 0, 1) | 101 | ★1 |
| ② | (0, 1, 0) | 010 | ★1 |
| ③ | (1, 1, 1) | 111 | ★1 |
3点ともX=1——この3箇所すべてで1 になっている波形を選びます。1点でも0 なら落とせるので、素早く絞れます。

★3年度で出題されている定番問題
この問題は、まったく同じ論理式・同じ回路で3回出題されています。電験3種の情報分野では屈指の頻出テーマです。
| 年度 | 問題番号 | 正解 |
| 平成25年度 | A問題14 | (3) |
| 令和6年度下期 | A問題14 | (3) |
| 令和7年度上期(本問) | A問題14 | (3) |
正解の番号まで同じ——選択肢の並びも変えられていないという珍しい例です。それでも番号ではなく中身で覚えるのが安全でしょう。
過去問はこちら——平成25年度A問題14/令和6年度下期A問題14。3問とも解いておけば、この形式は完全に押さえられます。
⚠️ よくある間違い
3回とも出ているということは、次も出る可能性が高い——確実に取れるようにしておきたい設問です。
ポイントは「C が選択スイッチ」という理解ひとつ。これさえ押さえておけば、波形でも真理値表でも論理式でも対応できます。
逆に、回路図を毎回律儀に読み解いていては時間がもったいない——形を覚えてしまうのが最も効率的です。
⏱️ 本番での進め方
① 真理値表を8行作る。C=1 ならA、C=0 ならB。
② タイムチャートから数点を読み取る。
③ 3点とも X=1。それを満たす波形を選ぶ。
④ 3年度で出題の定番。形を覚えてしまうのが速い。
💡 覚え方
「C=1 ならA、C=0 ならB」——8行の真理値表がこの一言で書ける。3年度で出ている定番なので、確実に押さえておきましょう。

マルチプレクサを拡張する
本問の回路は2入力1出力のマルチプレクサ——入力を増やすとどうなるかを見ておきましょう。
| 選択信号の本数 | 選べる入力数 | 必要なAND |
| 1(本問) | 2 | 2個 |
| 2 | 4 | 4個 |
| 3 | ★8 | 8個 |
選択信号がn 本なら2n 入力——2進数の考え方そのものです。選択信号の値を2進数と見れば、何番目の入力を選ぶかが決まります。
4入力なら、選択信号2本の4通りの組合せに、それぞれ入力を1つ割り当てる——本問の式を素直に拡張した形になります。
デマルチプレクサとデコーダ
逆向きの回路がデマルチプレクサ——1つの入力を、選択信号で指定した出力へ振り分けるものです。
入力を常に1 に固定すれば、デコーダになります。選択信号の値に対応する1本だけが1 になる——7セグメント表示の駆動などに使われます。
マルチプレクサ・デマルチプレクサ・デコーダ——いずれも本問と同じ「AND とOR の組合せ」でできています。基本形を押さえておけば、どれも読み解けるのです。
同じ問題が3回出た意味
この論理式が3年度で出題されている——試験対策としてどう受け止めるかを考えてみましょう。
| 観点 | 意味 |
| 出題側から見て | ★論理回路の基本を確実に問える良問 |
| 受験者から見て | 過去問を解いておけば確実に取れる |
| 次回への備え | また出る可能性が高い |
電験3種の情報分野は、出題範囲が比較的せまい——論理回路・基数変換・フローチャート・通信の4本柱です。だから同じ問題が繰り返されることになります。
逆に言えば、過去問を一通り解けば得点源にできる——他の分野に比べて学習効率がよいのです。
本問のような「形の決まった問題」は、解法まで覚えてしまうのが得策——本番で考える時間を、計算問題に回せるようになります。
「C=1 ならA、C=0 ならB」——この一言だけ覚えておけば、3年度分の問題がすべて解けるのです。
論理回路の問題を型で解く
回路図+タイムチャートという形式——手順を決めておけば、その場で考えることはありません。
| 段階 | 作業 | 注意点 |
| ①式にする | ゲートの出口に記号を振る | ★NOT の位置を落とさない |
| ②表にする | 入力の全組合せで出力を出す | 2入力なら4通り |
| ③波形に戻す | 時刻ごとに表を引く | ★区間ごとに判定 |
回路→式→表→波形という流れ——いきなり波形を追わないことが大切です。
式を立てるのが面倒なら、②から始めてもかまいません——0 と1 を図に書き込んで、直接ゲートを通すほうが速い場合もあります。2入力4通りなら、そのほうが確実でしょう。
A問題は1問4〜5分——この手順が身についていれば2〜3分で片づきます。浮いた時間を計算問題に回せるのが大きな利点です。
まとめ
| 論理式 | X=A・C+B・C̄ |
| ①(1,0,1) | X=1 |
| ②(0,1,0) | X=1 |
| ③(1,1,1) | X=1 |
| 答え | (3) |
▼あわせて解きたい関連問題
・論理回路とタイムチャートから出力波形を選ぶ(令和6年度下期):【機械】令和6年度下期A問題14
・論理回路とタイムチャートから出力波形を選ぶ(平成25年度):【機械】平成25年度A問題14

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