パワエレ13【電験3種 機械】昇圧チョッパと降圧チョッパの出力電圧平均値の比較!平成28年 A問題9 完全解説

電験3種 機械科目【パワーエレクトロニクス】平成28年度 A問題9 昇圧チョッパ・降圧チョッパの出力電圧

今回は平成28年度 機械科目 A問題9を解説します。2種類の直流チョッパ(昇圧チョッパ降圧チョッパ)について、通流率0.7のときの負荷電圧の平均値Vd1,Vd2を求める問題です。

昇圧チョッパは Vd1=E/(1−γ)、降圧チョッパは Vd2=γE で求めます。γ=0.7、E=200Vを代入するだけのシンプルな計算です。

目次

平成28年度 機械科目 A問題9:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 機械科目 パワーエレクトロニクス 平成28年度 A問題9 問題文
平成28年度 機械科目 A問題9 問題文

電験3種 機械科目 【パワーエレクトロニクス】 平成28年度 A問題9

 図は,2種類の直流チョッパを示している。いずれの回路もスイッチS,ダイオードD,リアクトルL,コンデンサC(図1のみに使用されている。)を用いて,直流電源電圧 E=200〔V〕を変換し,負荷抵抗Rの電圧 vd1,vd2を制御するためのものである。これらの直流電源電圧は E=200〔V〕一定とする。また,負荷抵抗Rの抵抗値とリアクトルLのインダクタンス又はコンデンサCの静電容量の値とで決まる時定数が,スイッチSの動作周期に対して十分に大きいものとする。各回路のスイッチSの通流率を0.7とした場合,負荷抵抗Rの電圧 vd1,vd2の平均値 Vd1,Vd2の値〔V〕の組合せとして,最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

Vd1Vd2
(1)667140
(2)46760
(3)66786
(4)467140
(5)28660
図1 昇圧チョッパ回路と図2 降圧チョッパ回路
図1 昇圧チョッパ回路と図2 降圧チョッパ回路

出題のポイント:昇圧・降圧チョッパの出力電圧

昇圧チョッパと降圧チョッパの出力電圧式および通流率0.7での計算
昇圧側は約667V、降圧側は140Vです。

昇圧チョッパの平均出力電圧はVd1=E/(1-γ)、降圧チョッパはVd2=γEです。γ=0.7、E=200Vを代入すると、昇圧側は約667V、降圧側は140Vです。計算後に667V>200V>140Vとなることを確認すると式の取り違えを防げます。

ポイント解説:昇圧式と降圧式の使い分け

昇圧チョッパのE割る1マイナスγと降圧チョッパのγEの比較
昇圧は入力より高く、降圧は入力より低くなります。

図1(S・D・C・Lの配置)は昇圧チョッパで、出力電圧は \(V_{d1}=\dfrac{1}{1-\gamma}E\) となり入力より高くなります。

図2(S・D・Lの配置)は降圧チョッパで、出力電圧は \(V_{d2}=\gamma E\) となり入力より低くなります。γは通流率です。

問題の解説:昇圧667V・降圧140V

平成28年度機械A問題9の昇圧667Vと降圧140Vの解答
正しい組合せは選択肢(1)です。

STEP1 図1:昇圧チョッパの V_d1 を計算する

Vd1=200/(1-0.7)=666.7≒667 V

STEP2 図2:降圧チョッパの V_d2 を計算する

Vd2=0.7×200=140 V

STEP3 組合せを選択する

Vd1≒667V、Vd2=140Vの組合せに一致するのは(1)です。

答え:(1)

💡 覚え方
昇圧チョッパ Vd=E/(1−γ)(1より大きい倍率)。降圧チョッパ Vd=γE(1より小さい倍率)。回路図のC・Lの位置で見分ける。

⚠️ よくある間違い
昇圧と降圧の式を取り違えない。通流率γ=0.7は両回路で共通の値。

まとめ

図1(昇圧)Vd1=E/(1−γ)≒667V
図2(降圧)Vd2=γE=140V
答え(1)

▼あわせて解きたい関連問題
・降圧チョッパの負荷電流:【機械】令和7年度上期A問題10
・平滑リアクトル付き整流回路:【機械】平成22年度B問題16

📚 次に解くべき関連問題
【機械】令和7年度上期A問題10(パワエレ14)
【機械】平成27年度A問題10(パワエレ15)
【機械】平成20年度A問題9(パワエレ22)
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