パワエレ37【電験3種 機械】出力電圧波形から電力変換回路を選ぶ(トライアック双方向位相制御)!令和4年下期 A問題10 完全解説

電験3種 機械科目【パワーエレクトロニクス】令和4年度下期 A問題10 出力電圧波形から電力変換回路を選ぶ

今回は令和4年度下期 機械科目 A問題10を解説します。与えられた出力電圧波形vRを得ることができる電力変換回路を、半波整流・全波整流・双方向位相制御など5つの回路図から選ぶ問題です。

波形は位相角0〜αがカットされた正弦波が正負両方に現れる形なので、半波整流((1)(2))や全波整流((4)(5))ではなく、極性を逆にした2個のサイリスタ(トライアック相当)による双方向位相制御回路が該当します。

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ほぼ同じ問題が 【機械】平成18年度A問題9 でも出題されています。出題パターンが固定なので、セットで解けば確実な得点源になります。
目次

令和4年度下期 機械科目 A問題10:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 機械科目 パワーエレクトロニクス 令和4年度下期 A問題10 問題文
令和4年度下期 機械科目 A問題10 問題文

電験3種 機械科目 【パワーエレクトロニクス】 令和4年度下期 A問題10

 図に示す出力電圧波形vRを得ることができる電力変換回路として,正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。ただし,回路中の交流電源は正弦波交流電圧源とする。

回路候補(1)〜(5)は、下の問題図を参照してください。

出力電圧波形vRと回路候補(1)〜(5)(問題図)
出力電圧波形vRと回路候補(1)〜(5)(問題図)

出題のポイント:正負両半周期の位相制御波形を見抜く

逆並列サイリスタの交流位相制御について正負各半周期の出力電圧区間を示した表
各半周期の開始から点弧角αまで0、点弧後は電源正弦波と一致します。

抵抗負荷の出力電圧は、正半周期では点弧角αまで0、αからπまで電源正弦波と一致します。負半周期も同様にπからπ+αまで0、π+αから2πまで負の電源正弦波と一致します。正負の両極性を同じ点弧角で制御するには、二つのサイリスタを逆並列に接続した交流電力調整回路、または等価なトライアックを用います。抵抗負荷では各零交差で電流が0となり自然消弧します。

ポイント解説:逆並列サイリスタの点弧と自然消弧

正方向側と逆方向側のサイリスタについて点弧角、導通区間、自然消弧を比較した図
抵抗負荷では正方向側がα〜π、逆方向側がπ+α〜2πで導通します。

波形は位相角0〜αがカットされた正弦波が正負両方に現れる形なので、半波整流((1)(2))や全波整流((4)(5))ではなく、極性を逆にした2個のサイリスタ(トライアック相当)による双方向位相制御回路が該当します。

問題の解説:半波・全波整流を除外して回路3

半波整流と全波ブリッジを出力極性で除外して逆並列サイリスタの候補3を選ぶ図
正負両半周期を位相制御できる候補(3)が正解です。

STEP1 半波整流・全波整流を除外する

半波整流(1)(2)は波形が正(または負)の片側にしか現れないため除外。全波整流(4)(5)は常に片側極性の波形になるため、これも除外できます。

STEP2 双方向位相制御を確認する

極性を逆にした2個のサイリスタ(トライアック素子相当)を制御角αで位相制御すると、正弦波の位相角0〜αをカットした波形が正負両方に現れます。これが問題の波形と一致します。

STEP3 結論

サイリスタによる双方向位相制御回路の(3)が正解です。

答え:(3)

💡 覚え方
正負両方に現れかつ位相角0〜αがカットされた波形→逆並列サイリスタ(トライアック)の双方向位相制御。

⚠️ よくある間違い
全波整流の波形(常に片側極性)と双方向位相制御の波形(正負両方に現れる)を混同しない。

まとめ

波形の特徴正負両方に現れ、位相0〜αがカット
該当回路双方向位相制御(逆並列サイリスタ)
答え(3)

▼あわせて解きたい関連問題
・単相双方向サイリスタスイッチの運転判定:【機械】平成23年度A問題9
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📚 次に解くべき関連問題
【機械】平成23年度A問題9(パワエレ38)
【機械】平成27年度A問題9(パワエレ40)
【機械】平成30年度A問題11(パワエレ41)
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