直流機17【電験3種 機械】発電機を電動機として使うとは?平成26年度 A問題2 完全解説

直流機17【電験3種 機械】発電機を電動機として使うとは?平成26年度 A問題2 完全解説

電験3種の機械科目で頻出の直流他励機の発電機・電動機運転。本記事では、平成26年度 A問題2で問われた、発電機を電動機として使ったときの負荷電流(電機子電流)を求める計算問題を解説します。

カギは、同じ機械なので界磁一定なら E∝n が発電機・電動機で共通なこと。発電機で E-n の関係を出し、電動機の回転速度に当てはめます。符号は発電機 \( E=V+I_aR_a \)、電動機 \( V=E+I_aR_a \) です。

目次

平成26年度 機械科目 A問題2:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

直流機17【電験3種 機械】発電機を電動機として使うとは?平成26年度 A問題2 完全解説 問題文
平成26年度 機械科目 A問題2 問題文

電験3種 機械科目 【直流機】 平成26年度 A問題2

出力 20 [kW]、端子電圧 100 [V]、回転速度 1500 [min⁻¹] で運転していた直流他励発電機があり、その電機子回路の抵抗は 0.05 [Ω] であった。この発電機を電圧 100 [V] の直流電源に接続して、そのまま直流他励電動機として使用したとき、ある負荷で回転速度は 1200 [min⁻¹] となり安定した。このときの運転状態における電動機の負荷電流(電機子電流)の値 [A] として、最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
ただし、発電機での運転と電動機での運転とで、界磁電圧は変わらないものとし、ブラシの接触による電圧降下及び電機子反作用は無視できるものとする。

(1) 180  (2) 200  (3) 220  (4) 240  (5) 260

出題のポイント:発電機と電動機の符号、共通のE-n比例

同じ直流機を発電機と電動機で運転する場合の電圧式と起電力速度比例を比較した出題ポイント
発電機はE=V+IₐRₐ、電動機はE=V-IₐRₐです。

発電機では内部起電力が端子電圧より大きくE=V+IₐRₐ、電動機では端子電圧が逆起電力より大きくE=V-IₐRₐです。同じ機械で界磁が一定ならE=kφnより起電力は回転速度に比例します。発電機運転からEとnの基準点を求め、その比例関係を電動機運転へ引き継ぐのが解法です。

ポイント解説:発電機のE-n特性を電動機へ適用

発電機1500毎分110ボルトから電動機1200毎分88ボルトを比例計算するポイント解説
界磁一定ならE∝nなので、110 Vを速度比1200/1500で換算します。

同じ機械を電動機として \( n=1200 \) で回すと、磁束一定より逆起電力は回転速度に比例 \( E\propto n \)。したがって $$ E’=E\frac{n’}{n}=110\times\frac{1200}{1500}=88\ \text{V} $$

問題の解説:電動機電流は240 A

発電機起電力110ボルトと電動機逆起電力88ボルトから電機子電流240アンペアを求める問題解説
Iₐ=(100-88)/0.05=240 Aとなり、正解は(4)です。

まとめ:発電機を電動機として使う

項目
発電機時 E(n=1500)110 V
電動機時 E(n=1200)88 V
電動機の電機子電流 Iₐ240 A(答(4))

回転速度と逆起電力の比例を扱う【機械】平成21年度A問題2【機械】平成28年度A問題1もあわせて確認しておきましょう。

📚 次に解くべき関連問題
【機械】令和2年度A問題2(直流機16)
【機械】平成23年度B問題16(直流機18)
【機械】平成28年度A問題1(直流機19)
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