配電28【電験3種 電力】非接地方式は地絡電流が数〜数十A・通信障害が問題にならない!平成26年度 A問題11 完全解説

電験3種 電力科目【配電】平成26年度 A問題11 (ア)Δ結線・(イ)非接地方式・(ウ)数〜数十アンペア・(エ)通信障害=(2)

今回は平成26年度 電力科目 A問題11配電線路の接地方式や一線地絡事故が発生した場合の現象の空欄補充問題です。我が国の6.6kV配電の非接地方式と、その一線地絡特性が問われます。

高圧配電線は変圧器二次側のΔ結線から3線で引き出され非接地方式を採用。この方式では一線地絡電流が数〜数十アンペアと小さく、通信障害もほとんど問題になりません——非接地方式の長所がまるごと整理できます。

出題のポイント

目次

平成26年度 電力科目 A問題11:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 電力科目 配電 平成26年度 A問題11 問題文
平成26年度 電力科目 A問題11 問題文

電験3種 電力科目 【配電】 平成26年度 A問題11

 次の文章は、配電線路の接地方式や一線地絡事故が発生した場合の現象に関する記述である。

 a. 高圧配電線路は多くの場合、配電用変電所の変圧器二次側の(ア)から3線で引き出され、(イ)が採用されている。

 b. この方式では、一般に一線地絡事故時の地絡電流は(ウ)程度のほか、高低圧線の混触事故の低圧側対地電圧上昇を容易に抑制でき、地絡事故中の(エ)もほとんど問題にならない。

 上記の記述中の空白箇所(ア)〜(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(ア)(イ)(ウ)(エ)
(1)Δ結線直接接地方式数百〜数千アンペア健全相電圧上昇
(2)Δ結線非接地方式数〜数十アンペア通信障害
(3)Y結線直接接地方式数〜数十アンペア通信障害
(4)Δ結線非接地方式数百〜数千アンペア健全相電圧上昇
(5)Y結線直接接地方式数百〜数千アンペア健全相電圧上昇

ポイント解説:非接地方式は地絡電流が数〜数十A・通信障害が問題にならない

(ア)Δ結線・(イ)非接地方式:我が国の6.6kV高圧配電線は、配電用変電所の変圧器二次側のΔ結線から3線で引き出され、中性点を接地しない非接地方式が採用されている。「Y結線」「直接接地方式」ではない。

(ウ)数〜数十アンペア:非接地方式は対地静電容量を通じてしか地絡電流が流れないため、一線地絡電流が数〜数十アンペアと小さい。直接接地方式のような数百〜数千アンペアの大電流にはならない。

(エ)通信障害:地絡電流が小さいので、地絡事故中の通信線への電磁誘導障害(通信障害)もほとんど問題にならない。「健全相電圧上昇」は非接地方式ではむしろ大きくなる現象で、ここに入れるのは不適。よって(ア)Δ結線・(イ)非接地方式・(ウ)数〜数十アンペア・(エ)通信障害=(2)。

問題の解説

STEP1 (ア)(イ)結線と方式

変圧器二次側のΔ結線・非接地方式→Δ結線・非接地方式。

STEP2 (ウ)地絡電流

非接地は対地静電容量経由で地絡電流小→数〜数十アンペア。

STEP3 (エ)問題にならない現象

地絡電流小→通信障害が問題にならない→(2)。

答え:(2)

💡 覚え方
6.6kV配電=変圧器二次側のΔ結線・非接地方式。非接地方式の一線地絡電流は数〜数十アンペアと小さく、通信障害(誘導障害)が問題にならない。ダミー:Y結線・直接接地・数百〜数千A・健全相電圧上昇。

⚠️ よくある間違い
(イ)を直接接地方式としない——非接地方式。(ウ)は数百〜数千Aでなく数〜数十A(非接地は地絡電流小)。(エ)は健全相電圧上昇でなく通信障害が問題にならない(電圧上昇はむしろ大きい)。

まとめ

(ア)Δ結線(変圧器二次側)
(イ)非接地方式
(ウ)数〜数十アンペア(地絡電流)
(エ)通信障害(問題にならない)
答え(2)

▼あわせて解きたい関連問題
・非接地方式配電線の保護(配電1):【電力】令和7年度下期 A問題7
・高低圧配電系統の保護(配電20):【電力】平成29年度 A問題12

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次