配電29【電験3種 電力】区分開閉器は事故電流を遮断しない!負荷電流開閉と区分用 平成26年度 A問題13 完全解説

電験3種 電力科目【配電】平成26年度 A問題13 (5)誤り:区分開閉器は事故電流の遮断には使用されない(負荷電流の開閉と配電線の区分が役割)

今回は平成26年度 電力科目 A問題13高圧架空配電系統を構成する機材とその特徴の誤り選択問題です。柱上変圧器・鋼板組立柱・電線・避雷器・区分開閉器と、配電機材が総登場します。

決め手は区分開閉器の役割。区分開閉器(柱上開閉器)は負荷電流の開閉や配電線の区分(事故区間の切り離し)に使われますが、短絡事故電流を遮断する能力はありません。「主に事故電流の遮断に使用」は誤りです(遮断は変電所の遮断器が行う)。

出題のポイント

目次

平成26年度 電力科目 A問題13:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 電力科目 配電 平成26年度 A問題13 問題文
平成26年度 電力科目 A問題13 問題文

電験3種 電力科目 【配電】 平成26年度 A問題13

 高圧架空配電系統を構成する機材とその特徴に関する記述として、誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(1) 柱上変圧器は、鉄心に低損失材料の方向性けい素鋼板やアモルファス材を使用したものが実用化されている。

(2) 鋼板組立柱は、山間部や狭あい場所など搬入困難な場所などに使用されている。

(3) 電線は、一般に銅又はアルミが使用され、感電死傷事故防止の観点から、原則として絶縁電線である。

(4) 避雷器は、特性要素を内蔵した構造が一般的で、保護対象機器にできるだけ接近して取り付けると有効である。

(5) 区分開閉器は、一般に気中形、真空形があり、主に事故電流の遮断に使用されている。

ポイント解説:区分開閉器は事故電流を遮断しない——負荷電流開閉と区分が役割

(5)が誤り:区分開閉器(柱上開閉器)には気中形・真空形があるのは正しいが、その役割は負荷電流の開閉と配電線の区分(事故区間を切り離す)であり、短絡事故電流を遮断する能力はない。事故電流の遮断は配電用変電所の遮断器(CB)が行う。「主に事故電流の遮断に使用」は誤り。

柱上変圧器と支持物((1)(2)は正しい):(1)柱上変圧器は鉄損の少ない方向性けい素鋼板やアモルファス材の鉄心が実用化。(2)鋼板組立柱は分割して搬入できるので、山間部や狭あい場所など搬入困難な場所に使用——正しい。

電線と避雷器((3)(4)は正しい):(3)電線は銅・アルミで、感電防止の観点から原則絶縁電線(高圧絶縁電線OC等)。(4)避雷器は特性要素(酸化亜鉛素子等)を内蔵し、保護対象機器にできるだけ接近して取り付けると有効(引下げ線を短く)——正しい。よって誤りは(5)。

問題の解説

STEP1 変圧器・支持物

方向性けい素鋼板/アモルファス(1)・鋼板組立柱(2)は正しい。

STEP2 電線・避雷器

原則絶縁電線(3)・避雷器は機器に接近(4)は正しい。

STEP3 (5)を判定

区分開閉器は事故電流を遮断しない→(5)が誤り。

答え:(5)

💡 覚え方
区分開閉器(柱上開閉器)=負荷電流の開閉と配電線の区分用で、事故電流の遮断能力はない(遮断は変電所の遮断器)。柱上変圧器=方向性けい素鋼板/アモルファス、電線は原則絶縁電線、避雷器は機器に接近して設置。

⚠️ よくある間違い
区分開閉器を「事故電流の遮断に使用」としない——役割は負荷電流開閉・区分。アモルファス鉄心・鋼板組立柱・絶縁電線・避雷器の接近設置はいずれも正しい。

まとめ

誤り(5) 区分開閉器は事故電流を遮断しない
柱上変圧器方向性けい素鋼板・アモルファス(1)
鋼板組立柱山間部・狭あい場所に使用(2)
電線原則絶縁電線(3)
避雷器機器に接近して設置(4)
答え(5)

▼あわせて解きたい関連問題
・配電線路の開閉器類(配電9):【電力】令和5年度上期 A問題6
・高圧架空配電線路の機材(配電17):【電力】令和2年度 A問題12

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