配電17【電験3種 電力】高圧カットアウトは箱形と円筒形の2種類!「箱形のみ」は誤り 令和2年度 A問題12 完全解説

電験3種 電力科目【配電】令和2年度 A問題12 (5)誤り:高圧カットアウト(PC)は箱形と円筒形の2種類がある。「箱形の一種類のみ」は誤り

今回は令和2年度 電力科目 A問題12高圧架空配電線路を構成する機材とその特徴の誤り選択問題です。支持物・電線・柱上変圧器・柱上開閉器・高圧カットアウトと、配電機材が総登場します。

決め手は高圧カットアウトの形状。高圧カットアウト(PC)には箱形と円筒形の2種類があります。「箱形の一種類のみ」という記述は形状を絞りすぎた誤りです。

出題のポイント

目次

令和2年度 電力科目 A問題12:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 電力科目 配電 令和2年度 A問題12 問題文
令和2年度 電力科目 A問題12 問題文

電験3種 電力科目 【配電】 令和2年度 A問題12

 高圧架空配電線路を構成する機材とその特徴に関する記述として、誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(1) 支持物は、遠心成形でコンクリートを締め固めた鉄筋コンクリート柱が一般的に使用されている。

(2) 電線に使用される導体は、硬銅線が用いられる場合もあるが、鋼心アルミ線なども使用されている。

(3) 柱上変圧器は、単相変圧器2台をV結線とし、200Vの三相電源として用い、同時に変圧器から中性線を取り出した単相3線式による100/200V電源として使用するものもある。

(4) 柱上開閉器は、気中形、真空形などがあり、手動操作による手動式と制御器による自動式がある。

(5) 高圧カットアウトは、柱上変圧器の一次側に設けられ、形状は箱形の一種類のみである。

ポイント解説:高圧カットアウトは箱形と円筒形の2種類——「箱形のみ」は誤り

(5)が誤り:高圧カットアウト(PC)は柱上変圧器の一次側に設けられ、内蔵ヒューズで変圧器を保護する——ここまでは正しい。しかし形状は箱形と円筒形の2種類があり、「箱形の一種類のみ」は誤り。円筒形は主に小容量、箱形は中容量に使われる。

支持物と電線((1)(2)は正しい):(1)支持物は遠心成形の鉄筋コンクリート柱が一般的(コンクリートを回転させて締め固める)。(2)電線導体は硬銅線鋼心アルミより線(ACSR)——軽くて強いACSRが主流(架空送電4)。

柱上変圧器と開閉器((3)(4)は正しい):(3)柱上変圧器は単相変圧器2台のV結線で200V三相、同時に中性線を取り出して単相3線式100/200Vにも使う(電灯動力共用・変電24)。(4)柱上開閉器は気中形・真空形、手動式と自動式(配電9)。よって(5)が誤り。

問題の解説

STEP1 支持物・電線

鉄筋コンクリート柱(1)・硬銅線/ACSR(2)——正しい。

STEP2 変圧器・開閉器

V結線+単相3線式(3)・気中/真空形(4)——正しい。

STEP3 (5)を判定

高圧カットアウトは箱形+円筒形の2種類→「箱形のみ」は誤り。

答え:(5)

💡 覚え方
高圧カットアウト(PC)は箱形と円筒形の2種類(一種類ではない)。高圧配電の機材:鉄筋コンクリート柱・ACSR・V結線+単相3線式の柱上変圧器・気中/真空形の柱上開閉器

⚠️ よくある間違い
高圧カットアウトの形状を「箱形のみ」としない——箱形+円筒形。柱上変圧器のV結線+単相3線式の電灯動力共用は正しい。ACSRは高圧配電でも使う。

まとめ

誤り(5) 高圧カットアウトは箱形+円筒形の2種類
支持物遠心成形の鉄筋コンクリート柱(1)
電線硬銅線・ACSR(2)
柱上変圧器V結線+単相3線式100/200V(3)
柱上開閉器気中/真空形・手動/自動(4)
答え(5)

▼あわせて解きたい関連問題
・柱上変圧器(配電13):【電力】令和4年度上期 A問題12
・配電線路の開閉器類(配電9):【電力】令和5年度上期 A問題6

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