【電験3種】令和8年度上期 法規 問1|小規模事業用電気工作物の届出

令和8年度上期 法規 問1:小規模発電設備の届出と出力による区分

小規模事業用電気工作物に該当する発電設備を選ぶ問題です。出力の小ささだけで判断せず、発電方式ごとの区分を確認します。

問題文と選択肢|【電験3種】令和8年度上期 法規 問1

令和8年度上期 法規 問1の公式問題
公式問題PDFから問題文・図・選択肢を切り抜きました。

問題文

問1 「電気事業法」及び「電気事業法施行規則」に基づき,小規模事業用電気工作物を設置する者は,当該小規模事業用電気工作物の使用の開始前に,その旨を経済産業大臣に届け出なければならない。次の小規模発電設備の設置のうち,小規模事業用電気工作物の使用の開始前に届け出るべきものとして正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。なお,いずれの設備も低圧受電電線路に接続されており,それ以外の電線路によりその構内以外の場所にある電気工作物と電気的に接続されていないものとする。

(1) 出力5 kWの太陽電池発電設備の設置

(2) 出力15 kWの水力発電設備(最大使用水量が毎秒1 m³未満であってダムを伴わないもの)の設置

(3) 出力5 kWの風力発電設備の設置

(4) 出力5 kWの内燃力発電設備の設置

(5) 出力8 kWの燃料電池発電設備(固体高分子型のものであって燃料・改質系統設備の最高使用圧力が0.1 MPa未満のもの)の設置

出典:電気技術者試験センター・公式問題PDF/公式解答PDF

解答・解説

解答

(3)出力5 kWの風力発電設備

根拠:経済産業省・小規模事業用電気工作物/経済産業省・電気工作物の区分。本記事は、問題の法令基準日である令和8年4月1日の条件で解説しています。

  1. STEP1太陽電池と風力の出力区分を確認する太陽電池10〜50 kW未満/風力20 kW未満
  2. STEP25つの選択肢を設備の種類と条件で判定する風力5 kWだけが小規模事業用
  3. STEP3届出を使用開始より前に行うことを確認する設置 → 基礎情報の届出 → 使用開始
法規問1:条件・図・考え方・式・解答をまとめた縦長解説
解答解説:画像内で解き方と答えを確認できます。
目次

STEP1|太陽電池と風力の出力区分を確認する

「小規模事業用」は法令で定められた区分です。単に小さい発電機全般を指す言葉ではありません。本問の受電・接続条件では、次の範囲の太陽電池・風力発電設備が該当します。

該当する出力の範囲

太陽電池:10 kW以上50 kW未満
風力:20 kW未満

太陽電池は10 kW以上という下限があります。一方、風力は20 kW未満なので、5 kWの風力も含まれます。同じ5 kWでも、太陽電池と風力で区分が異なる点が判断の鍵です。

太陽電池と風力の出力による電気工作物区分
STEP1:発電方式ごとに出力の境界を確認します。

STEP2|5つの選択肢を設備の種類と条件で判定する

各設備の出力を、発電方式ごとの境界に当てはめます。水力と燃料電池は、出力に加えて問題に示された構造や圧力の条件も確認します。

選択肢判定理由
(1) 太陽電池5 kW10 kW未満のため、本問では一般用。
(2) 水力15 kW20 kW未満、最大使用水量1 m³/s未満、ダムなしという条件を満たし、本問では一般用。
(3) 風力5 kW20 kW未満の風力なので、小規模事業用。
(4) 内燃力5 kW10 kW未満のため、本問では一般用。
(5) 燃料電池8 kW10 kW未満で、示された型式・使用圧力の条件を満たし、本問では一般用。

したがって、使用開始前の設置の届出を問われているこの問題では、選択肢(3)を選びます。

STEP3|届出を使用開始より前に行うことを確認する

小規模事業用電気工作物については、設備の設置者などの基礎情報を国に届け出る制度があります。新たに設置する場合、使用を開始する前に届け出ることが必要です。

本問は「小規模事業用として届け出る設備」を選ぶ問題です。一般用に区分される設備にも技術基準への適合などの義務はあるため、「一般用なら何の規制もない」という意味にはなりません。

小規模事業用電気工作物の設置から届出、使用開始までの順番
STEP3:使用開始前に基礎情報を届け出ます。

最後に、3つだけ確認

小規模事業用は、小さい発電設備全般を意味しない。

本問では太陽電池5 kWは一般用、風力5 kWは小規模事業用。

風力5 kWの設置について、使用開始前の届出が必要。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次