工事の名称だけを暗記せず、使用電圧・湿気や水気・点検できる場所かどうかを表から読み取ります。3つの空欄を絞る順番を整理しましょう。
問題文と選択肢|【電験3種】令和8年度上期 法規 問9

問題文
問9 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧屋内配線の施設場所による工事の種類に関する記述である。低圧屋内配線は,次の表に規定する工事のいずれかにより施設すること。ただし,ショウウィンドー又はショウケース内,粉じんの多い場所,可燃性ガス等の存在する場所,危険物等の存在する場所及び火薬庫内に低圧屋内配線を施設する場合を除く。

上記の表の空白箇所(ア)~(ウ)に当てはまる組合せとして,正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
出典:電気技術者試験センター・公式問題PDF/公式解答PDF
解答・解説
解答
(2)|(ア)金属線ぴ (イ)金属ダクト (ウ)バスダクト
空欄を埋めた内容
問9 次の文章は,「電気設備技術基準の解釈」に基づく低圧屋内配線の施設場所による工事の種類に関する記述である。低圧屋内配線は,次の表に規定する工事のいずれかにより施設すること。ただし,ショウウィンドー又はショウケース内,粉じんの多い場所,可燃性ガス等の存在する場所,危険物等の存在する場所及び火薬庫内に低圧屋内配線を施設する場合を除く。
(ア)金属線ぴ工事/(イ)金属ダクト工事/(ウ)バスダクト工事
3つの列の工事名をこの順番で補います。○の位置は問題の表のとおりです。
根拠:電気設備の技術基準の解釈・第156条、156-1表。法令基準日:令和8年4月1日。
- STEP1300 V以下だけに○がある列を見つける(ア)は金属線ぴ
- STEP2乾燥した場所だけに○がある列を確認する(イ)は金属ダクト
- STEP3展開場所の湿気・水気がある行で区別する(ウ)はバスダクト

STEP1|300 V以下だけに○がある列を見つける
まず(ア)の列を縦に見ます。乾燥した場所のうち、展開した場所と点検できる隠ぺい場所で、300 V以下に○があり、300 V超過にはありません。この特徴が金属線ぴ工事です。
金属線ぴは、金属製の細長い溝状のものに電線を収める工事です。「300 V以下」と「乾燥した場所」が手掛かりになります。

STEP2|乾燥した場所だけに○がある列を確認する
(イ)は、展開した場所と点検できる隠ぺい場所の乾燥した場所で、300 V以下にも300 V超過にも○があります。しかし湿気の多い場所・水気のある場所には○がありません。
この特徴は金属ダクト工事です。ダクトに絶縁電線を収める構造で、(ア)との違いは300 V超過の行でも○がある点です。
STEP3|展開場所の湿気・水気がある行で区別する
最後に、展開した場所の「湿気の多い場所又は水気のある場所・300 V以下」を横に見ます。(ウ)だけに○があり、(ア)(イ)は空欄です。これがバスダクト工事を識別する決め手です。
ただし、点検できる隠ぺい場所では乾燥した場所に限られ、点検できない隠ぺい場所では3工事とも○がありません。湿気があってもどこでも使える、とは読まないことが大切です。
表は施設場所による工事の選定を示します。各工事に定められた他の施設条件も必要です。金属線ぴ・金属ダクト・バスダクトの順となり、(2)が正答です。

最後に、3つだけ確認
金属線ぴ:乾燥した展開場所・点検できる隠ぺい場所、300 V以下。
金属ダクト:同じ乾燥した場所で300 V超過にも○。
バスダクト:展開した湿気・水気のある場所の300 V以下にも○。

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