今回は平成28年度 法規科目 A問題4、移動電線の施設の空欄補充問題です。令和6年度下期 A問題8でそのまま再出題されました(選択肢の並びだけが違います)。
4点セットで覚えます。接続不良は感電又は火災、高圧の移動電線には過電流遮断器、機器との接続はボルト締め、特別高圧は原則禁止で例外は電気集じん応用装置附属を屋内に施設する場合のみ。
出題のポイント

平成28年度 法規科目 A問題4:問題文と選択肢
まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 法規科目 【電技省令】 平成28年度 A問題4
次の文章は、「電気設備技術基準」及び「電気設備技術基準の解釈」に基づく移動電線の施設に関する記述である。
a 移動電線を電気機械器具と接続する場合は、接続不良による感電又は(ア)のおそれがないように施設しなければならない。
b 高圧の移動電線に電気を供給する電路には、(イ)が生じた場合に、当該高圧の移動電線を保護できるよう、(イ)遮断器を施設しなければならない。
c 高圧の移動電線と電気機械器具とは(ウ)その他の方法により堅ろうに接続すること。
d 特別高圧の移動電線は、充電部分に人が触れた場合に人に危険を及ぼすおそれがない電気集じん応用装置に附属するものを(エ)に施設する場合を除き、施設しないこと。
上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
(ア) (イ) (ウ) (エ) (1) 火災 地絡 差込み接続器使用 屋内 (2) 断線 過電流 ボルト締め 屋外 (3) 火災 過電流 ボルト締め 屋内 (4) 断線 地絡 差込み接続器使用 屋外 (5) 断線 過電流 差込み接続器使用 屋外
ポイント解説:接続不良は発熱を生むから「火災」
(ア)火災:移動電線と電気機械器具の接続不良は、接触抵抗が増えて発熱し、火災に至ります。条文は「感電又は火災のおそれがないように」と両方を挙げています。「断線」は結果のひとつにすぎず、条文が防ごうとしている危害の名前ではありません。移動電線は引っ張られたり曲げられたりするため、固定配線より接続部が傷みやすいという背景も押さえておきましょう。
(イ)過電流・(ウ)ボルト締め:高圧の移動電線に電気を供給する電路には過電流遮断器を施設して過電流から保護します。また高圧の移動電線と電気機械器具はボルト締めその他の方法で堅ろうに接続——高圧では差込み接続器のような簡易な接続は認められません。抜ければ充電部が露出して重大事故になるからです。
(エ)屋内:特別高圧の移動電線は原則として施設できません。唯一の例外が電気集じん応用装置に附属するもので、しかも屋内に限られます。屋外は雨・風・第三者の立入りがあり、特別高圧の移動電線を扱うにはあまりに危険だからです。よって(3)——令和6年度下期 A問題8も同じ(4)ではなく、選択肢の並びが違うため番号は(4)でした。番号ではなく語で覚えることが大切です。
問題の解説
STEP1 (ア)
接続不良→発熱→感電又は火災。
STEP2 (イ)(ウ)
高圧は過電流遮断器+ボルト締めで堅ろうに接続。
STEP3 (エ)
特別高圧は電気集じん応用装置を屋内に施設する場合のみ→(3)。
答え:(3)
💡 覚え方
移動電線=接続不良は感電又は火災/高圧は過電流遮断器+ボルト締め等で堅ろうに接続(差込み接続器不可)/特別高圧は原則禁止、例外は電気集じん応用装置附属を屋内に施設する場合のみ。
⚠️ よくある間違い
「断線」「地絡」「差込み接続器使用」「屋外」はダミー。令和6年度下期A問題8では正解番号が(4)——番号暗記は禁物。
まとめ
| (ア) | 火災 |
| (イ) | 過電流 |
| (ウ) | ボルト締め |
| (エ) | 屋内 |
| 再出題 | 令和6年度下期 A問題8と同一 |
| 答え | (3) |
▼あわせて解きたい関連問題
・同一問題(電技省令7):【法規】令和6年度下期 A問題8
・配線の使用電線(電技省令15):【法規】令和5年度上期 A問題8

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