今回は平成27年度 法規科目 A問題9、分散型電源の系統連系設備に係る用語の定義(電気設備技術基準の解釈第220条)に関する空欄補充問題です。解列・逆潮流・単独運転・単独運転検出装置の定義を正確に区別します。
押さえるのは「解列・逆潮流・単独運転はいずれも電力系統・有効電力が主語」「能動的方式=平時から変動を与える」「受動的方式=移行時の変化を検出」。能動と受動の区別がポイントです。
出題のポイント

平成27年度 法規科目 A問題9:問題文と選択肢
まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 法規科目 【電気設備技術基準の解釈】 平成27年度 A問題9
次の文章は、「電気設備技術基準の解釈」における、分散型電源の系統連系設備に係る用語の定義の一部である。上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
a.「解列」とは、(ア)から切り離すことをいう。
b.「逆潮流」とは、分散型電源設置者の構内から、一般電気事業者が運用する(ア)側へ向かう(イ)の流れをいう。
c.「単独運転」とは、分散型電源を連系している(ア)が事故等によって系統電源と切り離された状態において、当該分散型電源が発電を継続し、線路負荷に(イ)を供給している状態をいう。
d.「(ウ)的方式の単独運転検出装置」とは、分散型電源の有効電力出力又は無効電力出力等に平時から変動を与えておき、単独運転移行時に当該変動に起因して生じる周波数等の変化により、単独運転状態を検出する装置をいう。
e.「(エ)的方式の単独運転検出装置」とは、単独運転移行時に生じる電圧位相又は周波数等の変化により、単独運転状態を検出する装置をいう。
(ア) (イ) (ウ) (エ) (1) 母線 皮相電力 能動 受動 (2) 電力系統 無効電力 能動 受動 (3) 電力系統 有効電力 能動 受動 (4) 電力系統 有効電力 受動 能動 (5) 母線 無効電力 受動 能動
ポイント解説:電力系統・有効電力・能動/受動的方式
(ア)電力系統・(イ)有効電力:解列は電力系統から切り離すこと。逆潮流は構内から電力系統側へ向かう有効電力の流れ。単独運転は電力系統が切り離された状態で分散型電源が線路負荷に有効電力を供給する状態。いずれも「母線」「無効電力」「皮相電力」ではありません。
(ウ)能動:能動的方式の単独運転検出装置は、分散型電源の出力に平時から変動を与えておき、単独運転移行時に生じる変化を検出します。自ら信号を与える(アクティブ)方式です。
(エ)受動:受動的方式の単独運転検出装置は、単独運転移行時に生じる電圧位相や周波数の変化を検出します。系統の変化を待って捉える(パッシブ)方式です。よって(ア)電力系統・(イ)有効電力・(ウ)能動・(エ)受動で(3)。
問題の解説
STEP1 (ア)(イ)
解列・逆潮流・単独運転は電力系統・有効電力
STEP2 (ウ)
平時から変動を与える=能動的方式
STEP3 (エ)
移行時の変化を検出=受動的方式 →(3)
答え:(3)
💡 覚え方
分散型電源の用語(解釈第220条)=解列は電力系統から切り離す。逆潮流は構内→電力系統への有効電力の流れ。単独運転は系統切離後も線路負荷に有効電力を供給。単独運転検出=能動的(平時から変動を与える)・受動的(移行時の変化を検出)。電力系統・有効電力・能動/受動がキー。
⚠️ よくある間違い
(ア)は電力系統(母線ではない)。(イ)は有効電力(無効電力・皮相電力ではない)。(ウ)能動は平時から変動を与える、(エ)受動は移行時の変化を検出——能動と受動を取り違えない。能動=自ら働きかける、受動=待って捉える。
まとめ
| 解列 | 電力系統から切り離す |
| 逆潮流 | 構内→電力系統への有効電力の流れ |
| 単独運転 | 系統切離後も線路負荷に有効電力供給 |
| (ウ)能動的方式 | 平時から変動を与える |
| (エ)受動的方式 | 移行時の電圧位相・周波数変化を検出 |
| 答え | (3) |
▼あわせて解きたい関連問題
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