今回は平成20年度 法規科目 A問題9、B種接地工事を施す主たる目的(電気設備技術基準の解釈第24条)に関する問題です。4種類の接地工事のうち、B種接地の役割を正しく理解しているかが問われます。
ポイントは「B種接地は高圧・特別高圧と低圧が混触したときに、低圧電路の電位上昇を抑えて危険を防止する」こと。変圧器の高圧側と低圧側が混触すると低圧側に高い電圧が現れるため、これを接地で逃がします。
出題のポイント

平成20年度 法規科目 A問題9:問題文と選択肢
まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 法規科目 【電気設備技術基準の解釈】 平成20年度 A問題9
「電気設備技術基準の解釈」に基づくB種接地工事を施す主たる目的として、正しいのは次のうちどれか。
(1)低圧電路の漏電事故時の危険を防止する。
(2)高圧電路の過電流保護継電器の動作を確実にする。
(3)高圧電路又は特別高圧電路と低圧電路との混触時の、低圧電路の電位上昇の危険を防止する。
(4)高圧電路の変圧器の焼損を防止する。
(5)避雷器の動作を確実にする。
ポイント解説:B種接地は高低圧混触時の低圧電位上昇防止
正解は(3):B種接地工事は、高圧電路又は特別高圧電路と低圧電路とを結合する変圧器で、高圧(特別高圧)側と低圧側が混触したときに、低圧電路の電位上昇による危険を防止するために施します(解釈第24条)。変圧器内部で高低圧が混触すると低圧側に高電圧が現れ感電・火災の危険があるため、B種接地で電位上昇を抑えます。
他の接地との違い:(1)低圧電路の漏電事故時の危険防止はD種・C種接地(機器外箱の接地)の役割で、B種ではありません。(2)過電流保護継電器の動作確実化、(4)変圧器の焼損防止、(5)避雷器の動作確実化は、いずれもB種接地の主たる目的ではありません。
接地工事の役割整理:A種は高圧・特別高圧機器の外箱、B種は高低圧混触対策、C種・D種は低圧機器の外箱です。B種だけが「混触時の低圧電位上昇防止」という独自の目的を持ちます。よって答えは(3)。
問題の解説
STEP1 B種の対象
高圧特別高圧と低圧を結合する変圧器
STEP2 目的
高低圧混触時の低圧電路の電位上昇を防止
STEP3 消去
漏電・過電流継電器・焼損・避雷器はB種の目的でない →(3)
答え:(3)
💡 覚え方
B種接地工事の目的(解釈第24条)=高圧特別高圧と低圧を結合する変圧器で、高低圧混触時の低圧電路の電位上昇による危険を防止。接地種別=A種(高圧特別高圧機器外箱)・B種(高低圧混触対策)・C種/D種(低圧機器外箱)。B種=混触対策が独自の役割。
⚠️ よくある間違い
(3)が正解。B種接地は高低圧混触時の低圧電位上昇防止が目的。(1)低圧漏電時の危険防止はC種/D種の役割で混同しやすい。過電流継電器・変圧器焼損・避雷器動作はB種の目的ではない。A/B/C/D種の役割を整理して覚える。
まとめ
| (1)低圧漏電時の危険防止 | C種/D種の役割→誤り |
| (2)過電流継電器の動作確実化 | B種の目的でない→誤り |
| (3)高低圧混触時の低圧電位上昇防止 | B種の目的→正しい |
| (4)変圧器焼損防止 | B種の目的でない→誤り |
| (5)避雷器動作確実化 | B種の目的でない→誤り |
| 答え | (3) |
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