法規科目で出てくる「接触防護措置」と「簡易接触防護措置」。名前がよく似ているうえ、2.3 m・2.5 m・1.8 m・2 m と数値が4つもあり、試験直前に混乱しやすい用語です。
この記事では、電気設備技術基準の解釈(第1条)の定義をもとに、2つの違いを「高さ」と「触れにくさ」で整理し、数値の覚え方までをまとめます。
この記事でわかること
✓ 接触防護措置と簡易接触防護措置の定義
✓ 屋内・屋外で必要な高さ(2.3 m・2.5 m/1.8 m・2 m)
✓ 高さ以外の防護のしかた(さく・へい・金属管)
✓ 数値の覚え方と、出題のされ方
よくあるつまずき:4つの数値をばらばらに覚えると、屋内と屋外、接触防護と簡易を取り違えます。「接触防護は屋内2.3・屋外2.5、簡易はそれぞれ0.5 m低い」とセットで覚えるのが近道です。
2つの防護措置の定義
どちらも、電気設備に人が触れないようにするための措置です。電気設備技術基準の解釈の第1条で、次のように定められています。
| 接触防護措置 | 簡易接触防護措置 | |
|---|---|---|
| 屋内の高さ | 床上 2.3 m 以上 | 床上 1.8 m 以上 |
| 屋外の高さ | 地表上 2.5 m 以上 | 地表上 2 m 以上 |
| 触れにくさ | 人が通る場所から手を伸ばしても触れることのない範囲 | 人が通る場所から容易に触れることのない範囲 |
| 高さ以外の方法 | さく・へい等を設ける、金属管に収める等 | さく・へい等を設ける、金属管に収める等 |
簡易接触防護措置は、名前のとおり接触防護措置を少しゆるめたものです。高さは屋内・屋外とも 0.5 m 低く、触れにくさも「手を伸ばしても触れない」から「容易に触れない」に変わります。
必要な高さを図で比べる

屋外のほうが屋内より 0.2 m 高く設定されています(2.3→2.5、1.8→2)。図のように「接触防護>簡易」「屋外>屋内」という大小関係をイメージしておくと、数値の取り違えを防げます。
防護のしかたは「高さ」か「防護物」の2通り

定義では、高さの条件(イ)と、さく・へい等や金属管による防護(ロ)が並んでいます。どちらか一方を満たせばよいので、高さが足りない場所でも、金属管に収めるなどの方法で措置を施せます。
試験での出され方と覚え方
出題は、大きく2つのパターンがあります。
- 定義の空欄補充:解釈第1条の文章の中で、高さの数値(2.3 m、2.5 m、1.8 m、2 m)や「金属管」などを埋める問題。
- 施設方法の正誤問題:高圧屋側電線路(解釈第111条)など、接触防護措置が求められる設備で、数値の誤りを見つける問題(例:屋外を 2.3 m とする誤り)。
覚え方のコツ:「接触防護=屋内2.3・屋外2.5」を基準にして、「簡易は0.5 m 下げる」「屋外は屋内より0.2 m 上げる」と、差で覚えると4つの数値が一度に整理できます。
よくある間違い
- 屋内と屋外の数値を逆にする:屋外のほうが高く、接触防護措置なら屋外 2.5 m、屋内 2.3 m です。
- 接触防護と簡易の数値を取り違える:簡易は 0.5 m 低い(屋内 1.8 m、屋外 2 m)です。
- 高さの条件しかないと思う:さく・へい等や金属管による防護でもよい、という条件もあります。
- 「手を伸ばしても」と「容易に」を取り違える:厳しいほう(手を伸ばしても触れない)が接触防護措置です。
過去問で確かめる
この記事の内容は、次の過去問で実際に問われています。
法規科目の数値は、法規の頻出数字をグループで覚える方法でもまとめています。
まとめ
- 接触防護措置:屋内 床上 2.3 m 以上、屋外 地表上 2.5 m 以上(手を伸ばしても触れない範囲)。
- 簡易接触防護措置:屋内 1.8 m 以上、屋外 2 m 以上(容易に触れない範囲)。どちらも 0.5 m 低い。
- 高さの代わりに、さく・へい等や金属管で防護してもよい。
- 「接触防護>簡易」「屋外>屋内」の大小関係で覚える。

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