今回は平成24年度 電力科目 A問題6、ガス絶縁開閉装置(GIS)に関する空欄補充問題です。GISは変電1・5・20でも問われた超頻出テーマ。SF₆ガス・接地・小形化という定番の要素に加え、塩害対策としての利点まで整理します。
覚える骨格は4つ。①絶縁ガスはSF₆、②充電部を収めた金属容器は接地されるので感電の危険がほとんどない、③気中絶縁より小形化できる、④密閉構造なので大都市の地下変電所や塩害対策の開閉装置に適する。
出題のポイント

平成24年度 電力科目 A問題6:問題文と選択肢
まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 電力科目 【変電】 平成24年度 A問題6
ガス絶縁開閉装置(GIS)は、遮断器、断路器、避雷器、変流器等の機器を絶縁性の高いガスが充填された金属容器に収めた開閉装置である。この絶縁ガスとしては、(ア)ガスが現在広く用いられている。機器の充電部を密閉した金属容器は(イ)されるため感電の危険性がほとんどない。また、気中絶縁の設備に比べて装置が(ウ)する。このようなことから大都市の地下変電所や(エ)対策の開閉装置として適している。上記の記述中の空白箇所(ア)〜(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
次の文章は、ガス絶縁開閉装置(GIS)に関する記述である。空白箇所(ア)〜(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
(ア) (イ) (ウ) (エ) (1) SF6 絶縁 小形化 塩害 (2) C3F6 絶縁 大形化 水害 (3) SF6 接地 小形化 塩害 (4) C3F6 絶縁 大形化 塩害 (5) SF6 接地 小形化 水害
ポイント解説:SF₆・接地・小形化・塩害
(ア)SF₆:GISの絶縁ガスは六ふっ化硫黄(SF₆)が広く用いられる。無色無臭・不燃・化学的に安定で、絶縁耐力と消弧能力に優れる。「C₃F₆」ではない——(2)(4)はここで切れる。(イ)接地:充電部を密閉した金属容器は接地されるので、外箱に触れても感電の危険性がほとんどない。「絶縁」ではなく「接地」が正しい。
(ウ)小形化:SF₆ガスの高い絶縁耐力を利用するため、気中絶縁の設備に比べて装置を大幅に小形化できる(変電所の体積・面積を縮小)。「大形化」は逆。(エ)塩害:機器が金属容器に密閉されているので塩分や粉じんの影響を受けにくく、大都市の地下変電所や塩害対策の開閉装置に適する。以上より(ア)SF₆・(イ)接地・(ウ)小形化・(エ)塩害で答えは(3)。
問題の解説
STEP1 (ア)(イ)
絶縁ガス=SF₆、金属容器は接地→感電なし。
STEP2 (ウ)
気中絶縁より小形化できる(大形化は逆)。
STEP3 (エ)
密閉構造で塩害対策・地下変電所に適する→(3)。
答え:(3)
💡 覚え方
GISの空欄4点:絶縁ガス=**SF₆**(無色無臭・不燃・安定・消弧能力大)/金属容器は**接地**(感電防止)/気中絶縁より**小形化**(省スペース)/密閉構造で**塩害**・粉じんに強く地下変電所に適する。★SF₆は温室効果ガス(GWP大)なので保守・廃棄時は回収。封入圧力は大気圧より高く加圧(変電20の論点)。
⚠️ よくある間違い
絶縁ガスはSF₆(C₃F₆ではない)。金属容器は「接地」する(感電防止のため。絶縁ではない)。気中絶縁より「小形化」(大形化は逆)。塩害対策に適する(密閉構造のため。水害ではなく塩害)。
まとめ
| (ア) | 絶縁ガス=SF₆ |
| (イ) | 金属容器は接地→感電の危険なし |
| (ウ) | 気中絶縁より小形化 |
| (エ) | 塩害対策・地下変電所に適する→(3) |
| 要点 | SF₆・接地・小形化・塩害 |
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