直流機32【電験3種 機械】ブラシレスDCモータの構造(穴埋め)とは?令和元年度 A問題6 完全解説

直流機32 令和元年度A問題6 アイキャッチ

電験3種の機械科目で問われるブラシレスDCモータの構造。本記事では、令和元年度 A問題6の穴埋め問題を解説します。【機械】令和3年度A問題8の論説と対になる基本問題です。

カギは「永久磁石が回転子、電機子巻線が固定子」と「回転位置を検出して半導体スイッチで電流を切り換える」の2点です。

目次

令和元年度 機械科目 A問題6:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

直流機32【電験3種 機械】ブラシレスDCモータの構造(穴埋め)とは?令和元年度 A問題6 完全解説 問題文
令和元年度 機械科目 A問題6 問題文

電験3種 機械科目 【直流機】 令和元年度 A問題6

 次の文章は、一般的なブラシレスDCモータに関する記述である。

 ブラシレスDCモータは、(ア) が回転子側に、(イ) が固定子側に取り付けられた構造となっており、(イ) が回転しないため、(ウ) が必要な一般の直流電動機と異なる。しかし、何らかの方法で回転子の (エ) を検出して、(イ) への電流を切り換える必要がある。この電流の切り換えを、(オ) で構成された駆動回路を用いて実現している。ブラシレスDCモータは、(オ) の発達とともに発展してきたモータであり、上記の駆動回路が重要な役割を果たすモータである。

 上記の記述中の空白箇所(ア)〜(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(ア)(イ)(ウ)(エ)(オ)
(1)電機子巻線永久磁石ブラシと整流子回転速度半導体スイッチ
(2)電機子巻線永久磁石ブラシとスリップリング回転速度機械スイッチ
(3)永久磁石電機子巻線ブラシと整流子回転速度半導体スイッチ
(4)永久磁石電機子巻線ブラシとスリップリング回転位置機械スイッチ
(5)永久磁石電機子巻線ブラシと整流子回転位置半導体スイッチ

出題のポイント:磁石が回り、巻線は固定

ブラシレスDCモータで永久磁石が回り電機子巻線が固定され位置検出と半導体スイッチで整流する出題のポイント
磁石が回り、巻線は固定され、回転位置を検出して半導体スイッチで通電を切り換えます。

一般のブラシ付き直流電動機は電機子巻線が回転するため、ブラシと整流子で給電・整流します。ブラシレスDCモータは永久磁石を回転子、電機子巻線を固定子に置くので機械整流が不要です。その代わり、磁極の回転位置を検出し、半導体スイッチで構成した駆動回路が固定子巻線への通電を切り換えます。

ポイント解説:検出するのは速度ではなく回転位置

ホール素子で回転位置を検出しインバータで固定子電流を切り換えるBLDCの電子整流
通電相を決める基準は回転速度ではなく磁極の回転位置です。

回転子の磁極の位置に応じてどの巻線に電流を流すかが決まるため、検出すべきは回転位置です(ホール素子が磁束の向きから検出)。切り換えを担うのはパワーエレクトロニクスの半導体スイッチで、その発達とともにブラシレスDCモータは普及しました。

問題の解説:5つの空欄を構造と整流から確定

永久磁石、電機子巻線、ブラシと整流子、回転位置、半導体スイッチから正解5を導く問題解説
5つの空欄を構造と電子整流から確定すると正解は(5)です。
空欄答え理由
(ア)永久磁石回転子側=永久磁石
(イ)電機子巻線固定子側=巻線(回転しない)
(ウ)ブラシと整流子一般の直流電動機で必要な機構
(エ)回転位置磁極の位置に応じて通電巻線を決める
(オ)半導体スイッチ電子的に電流を切り換える駆動回路

したがって、正解は (5) です。

💡 覚え方
磁石が回る・巻線は動かない」→ ブラシ不要。「位置を検出して半導体スイッチで切換え」とセットで覚える。
⚠️ よくある間違い
(エ)を「回転速度」にしないこと。制御に使うのは磁極の位置です。また(ウ)は直流機なので「ブラシと整流子」(スリップリングは同期機・巻線形誘導機)。

まとめ:ブラシレスDCモータの構造

空欄答え
(ア) 回転子側永久磁石
(イ) 固定子側電機子巻線
(ウ) 一般の直流電動機に必要ブラシと整流子
(エ) 検出するもの回転位置
(オ) 駆動回路半導体スイッチ(答(5))

ブラシレスDCモータの特徴を問う論説は【機械】令和3年度A問題8をどうぞ。

📚 次に解くべき関連問題
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【機械】令和4年度下期A問題1(直流機30)
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