電気事業法23【電験3種 法規】101±6V・202±20V!低圧は直流750V以下・交流600V以下 平成26年度 A問題5 完全解説

電験3種 法規科目 電気事業法 平成26年度 A問題5 100Vは101±6V!維持すべき電圧の数字

今回は平成26年度 法規科目 A問題5電圧の維持電圧の種別という、法規で必ず覚える数字が2つまとめて問われる問題です。

覚えるのは101±6V/202±20V低圧=直流750V以下・交流600V以下高圧=そこを超え7000V以下特別高圧=7000V超。中心値が100V・200Vではなく101V・202Vである点が最頻出の引っかけです。

目次

平成26年度 法規科目 A問題5:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 法規科目 配電 平成26年度 A問題5 問題文
平成26年度 法規科目 A問題5 問題文

出典:一般財団法人 電気技術者試験センター「平成26年度 第三種電気主任技術者試験」法規科目 A問題5

電験3種 法規科目 【電気事業法】 平成26年度 A問題5

 次の文章は、「電気事業法」及び「電気事業法施行規則」に基づく、電圧の維持に関する記述である。

 電気事業者(卸電気事業者及び特定規模電気事業者を除く。)は、その供給する電気の電圧の値をその電気を供給する場所において、標準電圧100Vでは101Vの上下(ア)Vを超えない値、標準電圧200Vでは202Vの上下(イ)Vを超えない値に維持するように努めなければならない。

 また、次の文章は、「電気設備技術基準」に基づく、電圧の種別等に関する記述である。

 電圧は、次の区分により低圧、高圧及び特別高圧の三種とする。

 a. 低圧 直流にあっては(ウ)V以下、交流にあっては(エ)V以下のもの

 b. 高圧 直流にあっては(ウ)Vを、交流にあっては(エ)Vを超え、(オ)V以下のもの

 c. 特別高圧 (オ)Vを超えるもの

 上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)及び(オ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(ア)(イ)(ウ)(エ)(オ)
(1)6206004506 600
(2)5207506007 000
(3)5126004006 600
(4)6207506007 000
(5)6127504507 000
答え(ア)6・(イ)20・(ウ)750・(エ)600・(オ)7000 = (4)

答えは(4):6・20・750・600・7000

電気事業法施行規則 第38条/電気設備に関する技術基準を定める省令 第2条

標準電圧100Vでは101Vの上下6Vを超えない値、標準電圧200Vでは202Vの上下20Vを超えない値に維持するように努めなければならない。/低圧 直流にあっては750V以下、交流にあっては600V以下のもの/高圧 直流750V・交流600Vを超え、7000V以下のもの/特別高圧 7000Vを超えるもの

法規で必ず覚える数字が、2種類まとめて問われます。

(ア)(イ)は電圧維持の6と20——中心値が101V・202Vである点は必ず押さえます

(ウ)(エ)は低圧の上限で750と600——直流のほうが大きいのがポイントです。

(オ)は高圧の上限で7000——6600Vではありません

★電圧の種別を一枚で

種別直流交流
★低圧★★750V以下★★600V以下
★高圧★★750V超〜7000V以下★★600V超〜7000V以下
★特別高圧★★7000V超★★7000V超

低圧の上限だけが直流と交流で違います——高圧の上限はどちらも7000Vで共通です。

この非対称が、数字を混同させる原因になります——表の形で覚えておきましょう

なぜ直流のほうが上限が高いのか

交流の電圧は、実効値で表されます——実際の波の頂点は、その√2倍まで上がります

600Vの交流なら、瞬間的には約850Vに達します——絶縁にとってはこの頂点が効いてくるのです。

直流には頂点がありません——だから同じ危険度なら、直流のほうが高い値まで許せるのです。

6600Vと7000Vはどう違うのか

数字意味
★6600V★★高圧配電で使われている公称電圧(実際の値)
★7000V★★法令上の高圧と特別高圧の境目(区分の値)

6600Vは実務でよく見る数字、7000Vは法令の区分です——役割がまったく違います

「高圧の上限は6600V」と書いてあったら誤りです——定番のダミーなので注意しましょう。

公称電圧と最大使用電圧

公称電圧最大使用電圧
★6600V★★6900V(6600×1.15/1.1)
★22000V★★23000V
★66000V★★69000V

絶縁耐力試験では、この最大使用電圧を基準に計算します——公称電圧をそのまま使うと誤ります

1.15/1.1倍という係数もセットで覚えておきましょう——技術基準の計算で必ず使います

電圧維持の数字をもう一度

条文の言葉ダミー語違い
101Vの上下6V★★101Vの上下6V★100Vの上下6V★★中心値は101V
202Vの上下20V★★202Vの上下20V★202Vの上下12V★★200V側は上下20V
直流750V以下★★直流750V以下★直流600V以下★★直流のほうが大きい

直流と交流を入れ替えるのが、この分野の定番ダミーです——「直流は大きいほう=750」と唱えて覚えましょう

電圧維持のほうも、中心値の1Vと2Vのずれが狙われます

低圧・高圧・特別高圧で何が変わるのか

区分主な用途電気工事士
★低圧★★一般家庭・小規模店舗★★第2種で作業できる
★高圧★★ビル・工場の受電★★第1種の範囲(自家用500kW未満)
★特別高圧★★大規模工場・送電★★主任技術者の世界

区分が変われば、必要な資格も規制も変わります——だから境目の数字が重要なのです。

電気工事士法や解釈の条文も、この区分を前提に書かれています

努力義務であることを見落とさない

電圧の維持は「努めなければならない」=努力義務です——結果を保証する義務ではありません

いっぽう電圧の種別は、定義であって義務ではありません——同じ問題に性格の違う条文が入っているのです。

条文の性格まで意識すると、語尾のひっかけにも対応できます

数字の覚え方をまとめる

覚える数字
★100V系の維持★★101±6V(95〜107V)
★200V系の維持★★202±20V(182〜222V)
★低圧(直流)★★750V以下
★低圧(交流)★★600V以下
★高圧の上限★★7000V

この5つは、法規のあらゆる場面で前提になります——まっさきに固めるべき数字です。

覚えていれば10秒で解ける問題が、毎年のように出ます

区分の境目で規制がどう変わるか

境目越えると変わること
★600V(交流)★★低圧→高圧。自家用になり主任技術者が必要
★7000V★★高圧→特別高圧。外部委託承認の対象外になる
★1万V(受電電圧)★★工事計画の届出・使用前自主検査が必要になる

境目を1つ越えるごとに、負う義務が増えていきます——だから数字が重要なのです。

600V・7000V・1万Vの3つは、法規全体を通じて効いてきます——まとめて覚えてしまいましょう

⏱️ 本番での進め方
101±6V/202±20Vを反射で出す。中心値の1V・2Vのずれが命。
直流750>交流600——「直流は大きいほう」で覚える。
③ 高圧の上限は7000V。6600Vは公称電圧であって区分の値ではない。
④ 5空欄でも知っていれば10秒——確実に取りたい問題。

直流の低圧が750Vである実感

鉄道の直流電化は、直流1500Vが標準です——750Vを超えているので高圧にあたります

路面電車では直流600Vが使われてきました——こちらは750V以下なので低圧です。

身近な例に当てはめると、数字が実感を持ちます——丸暗記より忘れにくくなります

出題履歴——数字は必ず出る

年度問われ方
★平成21年度 問10★★電圧維持+周波数
★平成26年度 問1★★送電線路・配電線路の定義
★平成26年度 問5★★電圧維持+電圧の種別(本問)

平成21年度 A問題10では、同じ101±6V/202±20Vに加えて周波数が問われました。

本問は電圧の種別まで含む点が違います——2本あわせて解けば、電圧まわりが一通り固まります

💡 覚え方
電圧維持=100V→101±6V(95〜107V)/200V→202±20V(182〜222V)。電圧の種別=低圧は直流750V以下・交流600V以下/高圧はそれを超え7000V以下/特別高圧は7000V超。

⚠️ よくある間違い
中心値を100V・200Vとしない——101V・202V。直流と交流の数字を逆にしない——直流750>交流600。高圧の上限は6600Vではなく7000V(6600Vは配電の公称電圧)。

まとめ

(ア)6(101±6V=95〜107V)
(イ)20(202±20V=182〜222V)
(ウ)750(直流の低圧上限)
(エ)600(交流の低圧上限)
(オ)7 000(高圧の上限)
答え(4)

▼あわせて解きたい関連問題
・電圧及び周波数の値(電気事業法35):【法規】平成21年度 A問題10
・送電線路・配電線路の定義(電気事業法22):【法規】平成26年度 A問題1

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