パワエレ22【電験3種 機械】IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)の構造・特徴!平成20年 A問題9 完全解説

電験3種 機械科目【パワーエレクトロニクス】平成20年度 A問題9 IGBTの構造と特徴

今回は平成20年度 機械科目 A問題9を解説します。電力用半導体素子(半導体バルブデバイス)であるIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)の構造・特徴に関する記述の正誤を判定する問題です。

IGBTはMOSFETとバイポーラトランジスタを1チップの素子上に組み込んだ構造です。ゲートGに正の電圧を加えるとMOSFET同様にチャネルが形成され、エミッタE−コレクタC間が導通します。

目次

平成20年度 機械科目 A問題9:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 機械科目 パワーエレクトロニクス 平成20年度 A問題9 問題文
平成20年度 機械科目 A問題9 問題文

電験3種 機械科目 【パワーエレクトロニクス】 平成20年度 A問題9

 電力用半導体素子(半導体バルブデバイス)であるIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)に関する記述として,正しいのは次のうちどれか。

(1)ターンオフ時の駆動ゲート電力がGTOに比べて大きい。
(2)自己消弧能力がない。
(3)MOS構造のゲートとバイポーラトランジスタとを組み合わせた構造をしている。
(4)MOS形FETパワートランジスタより高速でスイッチングできる。
(5)他の大電力用半導体素子に比べて,並列接続して使用することが困難な素子である。

出題のポイント:IGBTの構造・駆動・速度

IGBTはMOS構造ゲートとバイポーラトランジスタを組み合わせた電圧駆動の自己消弧形素子
MOSゲートの駆動性とバイポーラ動作を組み合わせたデバイスです。

IGBTはMOS構造の絶縁ゲートとバイポーラ動作を組み合わせた電圧駆動・自己消弧形デバイスです。GTOよりゲート駆動電力が小さく、ターンオフ時のテイル電流のため一般にMOSFETよりスイッチング速度は低くなります。正しい記述は(3)です。

ポイント解説:MOSゲートとバイポーラ動作の組合せ

IGBTの構造、電圧駆動、自己消弧能力、MOSFETとの速度比較
ターンオフ時のテイル電流があるため、一般にMOSFETより低速です。

IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)は、MOSFETとバイポーラトランジスタを1チップの素子上に組み込んだ構造をしています。ゲートGに正の電圧を加えるとMOSFET同様にチャネルが形成され、エミッタE−コレクタC間が導通します。

IGBTは自己消弧能力をもつオンオフ制御デバイスで、MOSFETより大電流を扱える一方、ターンオフ時にテイル電流が流れるためMOSFETより高速スイッチングには向きません。

問題の解説:正しい記述は(3)

平成20年度機械A問題9、IGBTはMOS構造ゲートとバイポーラトランジスタの組合せなので正答3
正しい記述は選択肢(3)です。

STEP1 各選択肢を吟味する

(1) ターンオフ時のゲート電力はGTOよりむしろ小さい(電圧駆動のため)→誤り。

(2) IGBTは自己消弧能力をもつ→誤り。

(4) MOSFETよりIGBTの方がテイル電流のため低速→誤り。

(5) IGBTは並列接続が比較的容易な素子→誤り。

STEP2 正しい記述を選ぶ

IGBTはMOS構造のゲートとバイポーラトランジスタを組み合わせた構造をしているという(3)が正しい記述です。

答え:(3)

💡 覚え方
IGBT=MOSFETのゲート構造+バイポーラトランジスタの複合デバイス。電圧駆動・自己消弧能力あり。

⚠️ よくある間違い
IGBTとMOSFETの速度関係を逆にしない(MOSFETの方が高速、IGBTの方が大電流向き)。

まとめ

IGBTの構造MOS構造ゲート+バイポーラトランジスタ
答え(3)

▼あわせて解きたい関連問題
・各種パワー半導体バルブデバイスの記述:【機械】平成23年度A問題10
・IGBTとパワーMOSFETの特性比較:【機械】令和5年度上期A問題10

📚 次に解くべき関連問題
【機械】平成23年度A問題10(パワエレ23)
【機械】令和5年度下期A問題10(パワエレ24)
【機械】令和6年度上期A問題10(パワエレ28)
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