配電34【電験3種 電力】柱上変圧器は設置地点の変更も電圧調整に効果あり!「効果がない」は誤り 平成23年度 A問題13 完全解説

電験3種 電力科目【配電】平成23年度 A問題13 (5)誤り:柱上変圧器の設置地点を負荷中心に近づける変更も電圧降下低減=電圧調整に効果がある

今回は平成23年度 電力科目 A問題13配電線路の電圧調整の誤り選択問題です。昇圧器・電力用コンデンサ・LRA/LRT・太線化・柱上変圧器と、電圧調整の手段が総登場します。

決め手は柱上変圧器の設置地点変更。柱上変圧器を負荷の中心に近づけて設置すると、低圧配電線の電圧降下を小さくでき、電圧調整に効果があります。「設置地点を変更することは効果がない」は誤りです。

出題のポイント

目次

平成23年度 電力科目 A問題13:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 電力科目 配電 平成23年度 A問題13 問題文
平成23年度 電力科目 A問題13 問題文

電験3種 電力科目 【配電】 平成23年度 A問題13

 配電線路の電圧調整に関する記述として、誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(1) 配電線のこう長が長くて負荷の端子電圧が低くなる場合、配電線路に昇圧器を設置することは電圧調整に効果がある。

(2) 電力用コンデンサを配電線路に設置して、力率を改善することは電圧調整に効果がある。

(3) 変電所では、負荷時電圧調整器・負荷時タップ切換変圧器等を設置することにより電圧を調整している。

(4) 配電線の電圧降下が大きい場合は、電線を太い電線に張り替えたり、隣接する配電線との開閉器操作により、配電系統を変更することは電圧調整に効果がある。

(5) 低圧配電線における電圧調整に関して、柱上変圧器のタップ位置を変更することは効果があるが、柱上変圧器の設置地点を変更することは効果がない。

ポイント解説:柱上変圧器の設置地点変更も電圧調整に効果あり——「効果がない」は誤り

(5)が誤り:低圧配電線の電圧調整で、柱上変圧器のタップ位置の変更が効果があるのは正しい。しかし、柱上変圧器の設置地点を負荷の中心(重心)に近づけて移すと、変圧器から各負荷までの低圧配電線が短くなり電圧降下を小さくできるため、これも電圧調整に効果がある。「設置地点を変更することは効果がない」は誤り。

電圧調整の手段((1)(2)(3)は正しい):(1)こう長が長く端子電圧が低いときは昇圧器(SVR等)で昇圧。(2)電力用コンデンサで力率改善すると電圧降下(QX成分)が減る。(3)変電所ではLRA・LRTでタップ調整——いずれも正しい。

系統変更((4)は正しい):(4)電圧降下が大きいときは太い電線への張替え(抵抗低減)開閉器操作による配電系統の変更(負荷分割)が効果的——正しい。よって誤りは(5)。

問題の解説

STEP1 電圧調整機器

昇圧器(1)・電力用コンデンサ(2)・LRA/LRT(3)は正しい。

STEP2 系統対策

太線化・開閉器操作による系統変更(4)は正しい。

STEP3 (5)を判定

柱上変圧器の設置地点変更も効果あり→「効果がない」は誤り。

答え:(5)

💡 覚え方
柱上変圧器はタップ変更も設置地点の変更(負荷中心へ)も電圧調整に効果あり(設置地点は効果なし=誤り)。電圧調整:昇圧器・電力用コンデンサ(力率改善)・LRA/LRT・太線化・開閉器操作による系統変更。

⚠️ よくある間違い
柱上変圧器の設置地点変更を「効果がない」としない——負荷中心に近づけると電圧降下が減り効果あり。昇圧器・電力用コンデンサ・LRA/LRT・太線化はいずれも正しい調整手段。

まとめ

誤り(5) 設置地点変更も効果あり
昇圧器こう長長・端子電圧低に有効(1)
電力用コンデンサ力率改善で電圧降下減(2)
LRA/LRT変電所でのタップ調整(3)
太線化・系統変更抵抗低減・負荷分割(4)
答え(5)

▼あわせて解きたい関連問題
・配電線路の電圧調整(配電21):【電力】平成29年度 A問題13
・配電線路の電圧維持(配電6):【電力】令和6年度上期 A問題7

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