電気設備技術基準の解釈82【電験3種 法規】分散型電源の用語で誤りは逆潮流=無効電力=(1) 平成23年度 A問題6 完全解説

電験3種 法規科目 電気設備技術基準の解釈 平成23年度 A問題6 逆潮流は有効電力の流れ!無効電力では誤り

今回は平成23年度 法規科目 A問題6分散型電源(発電設備等)の系統連系設備に係る用語の定義(電気設備技術基準の解釈第220条)に関する問題です。逆潮流・転送遮断装置・自立運転・単独運転・逆充電の定義から、誤っているものを選びます。

ポイントは「逆潮流は構内から系統側へ向かう『有効電力』の流れ」。無効電力ではありません。単独運転(線路負荷に有効電力供給)と自立運転(構内負荷にのみ供給)の違いもあわせて押さえます。

出題のポイント

目次

平成23年度 法規科目 A問題6:問題文と選択肢

まずは、実際の試験問題を確認してみましょう。

電験3種 法規科目 配電 平成23年度 A問題6 問題文
平成23年度 法規科目 A問題6 問題文

電験3種 法規科目 【電気設備技術基準の解釈】 平成23年度 A問題6

 次の文章は、発電設備等を一般電気事業者が運用する電力系統に連系する場合等に用いられる、電気設備技術基準の解釈に定められた用語の定義の一部である。誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

次の文章は、一般電気事業者及び卸電気事業者以外の者が、構内に発電設備等を設置し、発電設備等を一般電気事業者が運用する電力系統に連系する場合等に用いられる、電気設備技術基準の解釈に定められた用語の定義の一部である。誤っているものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。

(1)「逆潮流」とは、一般電気事業者及び卸電気事業者以外の発電設備等設置者の構内から、一般電気事業者が運用する電力系統側へ向かう無効電力の流れをいう。
(2)「転送遮断装置」とは、遮断器の遮断信号を通信回線で伝送し、別の構内に設置された遮断器を動作させる装置をいう。
(3)「自立運転」とは、発電設備等が電力系統から解列された状態において、当該発電設備等設置者の構内負荷にのみ電力を供給している状態をいう。
(4)「単独運転」とは、発電設備等が連系している電力系統が、事故等によって系統電源と切り離された状態において、連系している発電設備等の運転だけで発電を継続し、線路負荷に有効電力を供給している状態をいう。
(5)「逆充電」とは、一般電気事業者及び卸電気事業者以外の者が設置する発電設備等のみが、一般電気事業者が運用する電力系統を加圧し、かつ当該電力系統へ有効電力を供給していない状態をいう。

ポイント解説:逆潮流は有効電力の流れ

誤りは(1)逆潮流とは、発電設備等設置者の構内から一般電気事業者が運用する電力系統側へ向かう有効電力の流れをいいます(解釈第220条)。(1)は無効電力としており誤りです。逆潮流で問題になるのは実際に系統へ流れ込む有効電力です。

正しい選択肢:(2)転送遮断装置は遮断信号を通信回線で伝送し別の構内の遮断器を動作させる装置——正しい。(3)自立運転は解列後に構内負荷にのみ供給する状態——正しい。

(4)(5):(4)単独運転は系統切離後も発電を継続し線路負荷に有効電力を供給する状態——正しい。(5)逆充電は発電設備等のみが系統を加圧し有効電力を供給していない状態——正しい。よって誤りは(1)です。

問題の解説

STEP1 (1)逆潮流

構内→系統側の有効電力の流れ(無効電力は誤り)

STEP2 (3)(4)

自立運転は構内負荷のみ・単独運転は線路負荷に有効電力

STEP3 (2)(5)

転送遮断装置・逆充電の定義は正しい →(1)

答え:(1)

💡 覚え方
分散型電源の用語(解釈第220条)=逆潮流は構内→系統側の有効電力の流れ(無効電力ではない)。単独運転は解列後も線路負荷に有効電力供給、自立運転は構内負荷にのみ供給。逆充電は発電設備等のみが系統を加圧し有効電力を供給しない状態。逆潮流=有効電力がカギ。

⚠️ よくある間違い
(1)が誤り。逆潮流は有効電力の流れで、無効電力ではない。単独運転(線路負荷に有効電力)と自立運転(構内負荷のみ)、逆充電(系統加圧・有効電力供給なし)の定義は正しい。逆潮流の「有効電力」を無効電力と混同しない。

まとめ

(1)逆潮流構内→系統側の有効電力(無効電力は誤り)
(2)転送遮断装置通信で別構内の遮断器を動作→正しい
(3)自立運転構内負荷にのみ供給→正しい
(4)単独運転線路負荷に有効電力供給→正しい
(5)逆充電系統加圧・有効電力供給なし→正しい
答え(1)

▼あわせて解きたい関連問題
・分散型電源の系統連系設備の用語の定義(電気設備技術基準の解釈68):【法規】平成27年度 A問題9
・低圧架空引込線の施設(電気設備技術基準の解釈83):【法規】平成23年度 A問題7

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