【電験3種 理論】点電荷による電位差を4配置で比較|令和8年度上期 問2

令和8年度上期 電験3種 理論科目 問2。点電荷による電位差を4配置で比較するアイキャッチ画像

令和8年度上期の理論科目・問2は、点電荷による電位差の比較です。4つの配置を一つずつ計算しますが、共通する定数を先に消すと、距離だけで見通せます。

目次

問題文と選択肢

令和8年度上期 理論科目 問2の公式問題と選択肢
公式問題の問2を切り抜き、見出しと出典を付けました。

出典:電気技術者試験センター・公式問題PDF(該当箇所を切り抜き)。公式解答PDFの正解は(4)です。

解答図|距離の逆数の差を比べる

点電荷とA・Bの配置、各配置の電位差比較、正解4を示す解答図
P・A・Bの距離をそろえてから、4配置を比較します。

点電荷から距離 r の点の電位は V = kQ/r(k は比例定数)です。AとBの電位差の大きさは次の式で求めます。

まず使う式
$$|V_A-V_B|=k|Q|\left(\frac{1}{PA}-\frac{1}{PB}\right),\qquad PB=PA+AB$$

どの配置でも k|Q| は同じです。括弧内だけを比べれば最小・最大が分かります。

各配置の値を比べる

問2の4配置についてP-A、A-B、P-Bの距離と電位差に比例する逆数の差を比較した図
4配置の距離と逆数の差を比較。最小は(a)、最大は(c)。
共通の k|Q| を除いた値
$$\begin{array}{c|c}a&1/2-1/3=1/6\\b&1-1/3=2/3\\c&1/0.5-1/1.5=4/3\\d&1-1/1.5=1/3\end{array}$$

最小はa、最大はcです。したがって正解は(4)です。距離そのものの差ではなく、距離の逆数の差で決まる点に注意しましょう。

公式はなぜ距離の逆数になる?

点電荷の電界の強さは E = k|Q|/r² で、距離の2乗に反比例します。電界に逆らって電荷を運ぶ仕事を積み重ねると、電位 V = kQ/r が得られます。電位差は2地点の電位を引いて求めます。

点電荷の電位V=kQ/rと2点A・Bの電位差を等電位面・電位曲線から説明する図
電界を無限遠から積み重ねると V=kQ/r。AとBの電位の差が |V_AB| になります。

年度別の一覧は令和8年度上期の過去問一覧、分野別の一覧は理論科目の問題一覧をご覧ください。

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