【電験3種 理論】並列電池4個と負荷の消費電力|令和8年度上期 問5

令和8年度上期 電験3種 理論科目 問5。並列電池4個と負荷の消費電力のアイキャッチ画像

令和8年度上期の理論科目・問5は、同じ電池4個を並列につないだ回路の負荷電力を求める問題です。起電力は9 Vのまま、内部抵抗は4分の1に置き換えると、普通の直流回路として解けます。

目次

問題文と選択肢

令和8年度上期 理論科目 問5の公式問題と選択肢
公式問題の問5を切り抜き、見出しと出典を付けました。

出典:電気技術者試験センター・公式問題PDF(該当箇所を切り抜き)。公式解答PDFの正解は(5)です。

解答図|並列電池を1個に置き換える

並列電池4個の等価回路と負荷電力147 W、正解5を示す解答図
等価電源に置き換え、電流から負荷電力を求める流れです。

並列接続では、それぞれの電池の両端電圧が同じです。同じ起電力 E = 9 V を4個並べても、等価起電力は36 Vではなく9 Vです。内部抵抗 r = 0.1 Ω は4本の並列なので r/4 = 0.025 Ω です。

4個の並列電池の分流と等価内部抵抗の導出図
各電池の電流から等価内部抵抗を導きます。
等価電源
$$E_{\mathrm{eq}}=9\,\mathrm{V},\qquad r_{\mathrm{eq}}=\frac{0.1}{4}=0.025\,\Omega$$

電流と負荷電力を求める

等価内部抵抗0.025 Ω と負荷抵抗0.5 Ω は直列です。合計抵抗を使って回路電流を求め、その電流が負荷で消費する電力を計算します。

負荷の消費電力
$$\begin{aligned}I&=\frac{9}{0.5+0.025}\approx17.14\,\mathrm{A}\\P&=I^2R=(17.14)^2\times0.5\approx\boxed{147\,\mathrm{W}}\end{aligned}$$

したがって正解は(5)です。電池全体の起電力を4倍にしてしまうと、電力を大きく見積もりすぎます。

なぜ内部抵抗は4分の1?

4個の電池が同じなら、全電流 I は各枝に I/4 ずつ流れます。1個の内部抵抗で生じる電圧降下は r(I/4) = I(r/4)。外側から見ると、内部抵抗 r/4 の電源1個と同じ振る舞いになります。

年度別の一覧は令和8年度上期の過去問一覧、分野別の一覧は理論科目の問題一覧をご覧ください。

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